近江路はいつも波瀾万丈 (2) edge of the scene

人里離れた所で撮る時は安いコートの方が気軽と悟ったので、買ってきた。近々使うつもり。その教訓を得た後の、24日後半は打って変わって楽だった。体力的にはね。

半ば眠りながら移動。久しぶりに下車したのは、瀬田。ちょうどお腹も空いた頃。昼食と撮影が両方できるって、やっぱり便利。
まずお腹を満たしたところで、今日はどこで撮ろうかと思案する。多分うちの機材では望遠足らんのだけど、どのくらい足らんのかいっぺん観に行ってみよっかなー。てくてくと望遠用のポイントへ。が、しかーし。
…なんですかあの人だかりは。
一瞥しただけで2桁確実の大盛況に、すっかり腰が引ける。まさかその中にとらねこさんが居られたとは知る由もなく。

最大で15人は間違いなくいた。と数えることができる地点から、1人まったりと広角撮りを選択。だって、

この天気だよ? 見事な快晴下、琵琶湖はおろか湖西の山もくっきりとあらば、そりゃ広角大好きの血も騒ぐというもので。訪問3回目にしてこの立ち位置は初だけど、単に存在に気づかなかっただけ。前回もこっち来れば良かった。

念入りにリハする傍ら、上り列車は別の視点で切り取ってみたり。この角度が一番湖面が見える。

ただ、次第に気持ちがざわつき始めていた。
いわゆる葬式鉄が寄ってきたのか、それとも関西以外の方にもこの建物の存在がすっかり知れ渡ったのか。あの望遠ポイントの混雑からそう推測したのだが、わたしがいた所も例外ではなかった。後から来ておいてわたしより前で思いっきり身を乗り出す人などを観るたびに、心に立つさざ波。
あぁ、こういうの駅に限った話じゃなかったわ…。

戸惑いつつも、重要な問題は把握していたはずだった。14時台後半ともなれば、架線柱の影も分単位の急速な勢いで伸びてくること。そして何より、ここは過去2回、29A に限って派手な徒労をぶちかましている要注意スポットであること。

動悸を抑える深呼吸。そして W1 が帰ってきた。

ま、影に見事やられてしまい、必殺ふぉとしょ…とまでは行かないもののレタッチソフトの出番が来てしまったわけだが。しくしく。
ラスト2週のどっかで最終リベンジに来ようかと、結構本気で考え中。ここ以外にも滋賀県内で克服できずにいる広角の鬼門(そっちは 6A 専用)がまだあるからなぁ。

とまあ、結局終日にわたってパーフェクトが見当たらない週末であった。最後にちゃんと笑顔で見送れるだろうか。自分の腕のなさが悔しい。

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