実録・おひとり様物語 寒風編 (1) 走る今昔物語

今回も例によって壮大な寄り道。ぐったり。いつまでもあると思うな自由時間、なので、ついついまとめて駆け回るのが原因やな。では往路から。

上りは 116A のはずだった。が、くま予定変更で、急ぐ意味がなくなった。大野集合が14時やから、新横入りは昼頃で充分…おやぁ?
6A がちょうどいいって素晴らしい。久々の A 席。たまにこっちへ座ると車窓が新鮮だ。

ふと、改めて内装の記録をとりたくなった。16両ならではの部分は当然消えるけど、N の「オフィス化」の波が V に及んでいないか不安になったから。

例えば座席番号だって、でかけりゃいいってもんじゃないと思うんだ。壁にでかい字が書いてあると、なんか気が散らん?

あ、しまった。これは9号車以降のも撮らんと。

そしてこの曲線。狭いと言う人も確かにいるけど、逆に包み込まれるような空間で落ち着く人が、少なくともここに1人。極端にのっぽでもふくよかでもないから、そう思えるんかな。

トイレ休憩に立って、廊下の片隅に目が止まる。

V にはない気がする。だってこれ、電話ボックスじゃなくて業務用室だから。今はね。W の登場時はまだ、公衆電話の需要は高かったんだよなぁと、当時を偲ばせる姿。
しかし取っ手の「ひく」シールだけそのままで笑った。乗務員さんでも開け方迷う人おるんか。


せっかくなので、本来の状態も。このためだけに小田原で降り口に並んだ。いや、「だけ」ちゃうな。狙いはもうひとつ。

概ね昔と変わらない電話空間。ここに、あと1年で入手不可能になるかもしれないものがある。あれだ。

特製テレカ専用自販機。迷わず漱石さんを投入すると、ういーんと差し出される1枚のカード。誇らしげな「300km/h」の数字。燦然と輝く「500系のぞみ」の黄文字。あー、やっと買えた。車内で電話ボックス見かけるたびに毎回いつかはと思ってたのに、ずっとタイミング逃してたからなぁ。


そんな W8 と、入れ違いに現れた T4 を見送った直後、つい乗換案内を検索していた。あ、間に合う。自動的に昼食は待合室のベーカリーに決定。29A を観てから移動すると、ちょうどいいんだなこれが。

なんのことはない停車中の絵だが、くまに見せたら「くま(仮)のおうちにこれある」。以前あげたあのプラレールとちゃんと結びついたようなので、記念に。「のりたい」言ってたから、近いうちにまた乗車コース組むか。
ちなみに T4 にも「おぉー」と食いついていた。つばさの件といい、うまくやれば挽回の目はありそうだ。

そしてわたしは最近逆光のぬめりが好き。

ところで。以前書いたかもだが、旧まっくから発掘した “nozomi500” フォルダ。ほぼ10年前、1999.02.25 撮影。デジカメ性能は地を這う様相だが、経年比較のため出してみる。


奇遇にも 6A。パラパラ式。全車指定席。品川通過。

安全柵ってなに?

サービスコーナーに飲料水。携帯への注意書きはない。

「2号車」の指定席券。

この10年が、500の立場を大きく変えた。最盛期と転換期の両方に立ち会えていることは、ある意味で幸運なのかもしれんね。

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