実録・おひとり様物語 寒風編 (2) 冬の星座の下で

しょこら予定はともかく、それ以外の行程表を今練っているのは絶対順番がおかしい気がする。まあそういうもんなんやな。
じゃ、土日報告の続き。予想外の収穫だった中継地点にて。

くま会は16時で解散。町田に立ち寄り、夕食の仕入れ…のはずが、気づいたら丸井で激安のバッグを買っていた。弁当は東急で無事確保。
自由席に並ぶ気力がないので、指定席も買う。425A。行先は豊橋。
豊橋停車のひかりは人気との噂だったが、11号車は見事な「快適空間」。原則、並び席は独占状態。しかもわたしは最後尾。ここぞとばかりにフルリクライニング。あー、快適だー。漆黒の車窓をよそに、弁当を悠々といただく。

満足したところで、比較のために J 編成の内装記録。

荷棚下のでっぱりは、そのまま700以降に継承されたな。

なぜ7両分で切る…。300はユニット構成が半端だという話を思い出したやんけ。

断面のしかくさを再認識。N ほどまぶしくないのは座席と壁の色のおかげか。

1時間ほどで到着。近隣の人も相当数が一緒に降りた。改札を出てちょっと行けば、もう宿の入口。
ホテルアソシア豊橋。駅徒歩0分物件は初じゃなかろうか。ひとえに翌朝の利便性重視だったが、小一時間の休憩後すぐ、別の利点を活かすべく駅に戻った。現地に行かないと判らないことってやっぱりあるね。

新幹線改札を出た途端、目の前の窓に気がついた。思わず貼り付くと、あら。線路の直上ではないか。ということは入場券不要。これは便利だ。
往路で試算した予想時刻は21:50。ホームの照明があってもなお静止画には暗いので、コンデジに任せる。じゃ、先行のひかりから…とのんびり構えていたら、下りこだまをパスするひかりが颯爽と去っていった。あわてて開始。
そんな夜中の動画。他がひかりとこだまなので予想はしていたが、50A 以外は全部300。上から観てもやっぱり目立つ。


広く明るい自由通路を再び東側へ。

もうじき節分。鬼が見守る在来線改札。鈍行の旅では必ず乗り換えで奥の通路を使うけど、そういや外側から観たのは初めてだ。そして原寸で観て初めて電光掲示に気づいたが、ちょうど階下のホームには富士ぶさがいたのかもしれない。遅れてなければ。

気分が乗ってきたので、駅舎を外から観に行く。

予想外にでかかった。ひかりレベルとはいえ、新幹線停車駅には力が入るのだろうか。周囲を見渡しつつデッキを歩き、ふと地上を覗いた。…あっ。

路面電車だー! 夜も更け始めているが、もう1本来ないかな。期待を込めて、曲がり角の先を見通せる場所へ移動。数分後、別のが現れた。

信号で止まった隙に1枚撮って、電停に急ぐ。

さっき行った車両より随分近代的やなぁ。全体デザインもそうやし、出入口の表示も LED。そして一番たまげたのは発車時。路面電車から VVVF の音がする! 西鉄で刷り込まれた先入観の強さを、また思い知った。

もうひとつ気になっていた駅へ足を運ぶ。豊橋鉄道、新豊橋駅。

すっきりした近代的なきっぷうりばと駅。なのに。

まさかの完全手動改札。

そして、豊鉄の予備知識ゼロなわたしですら一目で判るほど、明らかに東急のお下がりな車両。なんかこのギャップがいいわー。

帰宅後に調べたら、路面電車も豊鉄だった。今回はまるで時間がないため観るだけで終わったが、じっくり回ったら楽しそうな気がする。その時はまたこの宿を使うか。
デッキを移動中、頭上にオリオンの気配を感じた。

地方とはいえ、都市の中心部でこれだけの星をまとめて観たのは、何年ぶりだろう。翌日の好天に期待しつつ、部屋に帰った。

Like
Share

公開から30日以上経過した記事のコメントは締め切っております。あしからず。