実録・おひとり様物語 交流編 (3) 希少種オンステージ

博総レポどんどん行きまっせ。展示やイベントがあれこれある中、唯一事前告知のなかった不意打ちラッキー企画とその周辺について。

突如流れた場内放送。文章はおぼろげだが、大意はこう。
「ドクターイエローとあわせて、山陽新幹線・九州新幹線直通車両を展示しております」
なんと! つい最近できあがって博多へ運ばれ、試運転も始めたばっかりのアレが観れるのか。車庫で寝てるだろうと思ってはいたが、まさか堂々と見せてくれるとは。間違いなく一般人向けの展示は初めてだよな。よし、行くか。

早速地下通路へ。右には新幹線駅や西管内の名所を描いた壁画、左にはポスター。お、これは後で正面から撮らねば。

地上に出ると、そこはもう車庫の中。

運転台を諦めてここへ直行した人も多いのだろうか、既に人でごったがえしているその方向を観ると、あーいたいた。人の流れに乗って徐々に接近を図り、障害物なく撮れるポジションが来るのを待つ。さて。

S1 でございます。はじめまして。図案とか写真では地味な塗装やなーと思ってたけど、現物観たらこれはありだわ。号車表示のさりげない金の下線がツボった。

そしてなんといってもこの光沢! 青磁色をうまく記録できないのが悔しい。てか、N に素で見とれたのは初めてだと思う。

真正面から観ると印象がまるで変わるな。上から滑りたい。

そのまま流されていけば、黄色いのが待っている。しかし人気はこちらの方が圧倒的なようで、なかなか進まない。鼻先が見えてからまともな位置にたどりつくまで、たった数歩の距離に5分以上を要した。

説明パネルを撮ったりしながら待つ。今更だが、先代2本の長生きっぷりにたまげた。

あとちょっと。コーンに棒渡しただけの頼りない柵が押されて倒れないように、一定間隔で JR の人が前に付いてたんだけど、真ん前の人の黄色いいでたちがペアルックのようだった。
お、ようやく空きそうだ。それでは。

やあ、T5。昨日ぶり。

こちらが線路の高さにいるせいか、中の計器がよく見える。顔アップにすると、あんぐり開けた口のよう。

後方にはまだまだ大量の人。さくっと場所を譲り、行き止まり地点へ。
奥の線路に N が入庫してきた。車庫入口手前で立ち止まってホーン、ゆっくり進んで、残り1両くらいになったら再度ホーン、奥まで行って停車。朝から観ていて皆そうしているので、これが入庫のセオリーらしい。

東京からひと仕事終えてきた車両を、清掃クルーが迎える。
最後尾が引っ込んだので、そろそろ人混みを抜けようと移動。ふと、入出庫口の間にあるものが気になった。

ホワイトボードと鍵穴、それに手描き文字のマグネット。意外なほどアナログ。思わず、横に立っていた車両所の中の人に聴いてみる。こういうの結構手描きとかだったりするんすね、もっとこう機械で管理してんのかと思ってたんですけど。
「そうですね、最後は人の目で確認っていうことになってくるんで」
鍵穴はオンオフスイッチで、ここへマグネットを貼って何か通知したりすることもあるらしい。妙に感心してしまった。これだけ多様な種別を日々取り扱う、整備点検の人々に敬服。そしてそこの真新しい「V」に、どうしても複雑な思い。

近くにいた幼稚園児の男の子(とママが言っていた)が、「どうしたら、しんかんせんをつくるひとになれますか?」と質問していた。さっきの人は少し考えて、国語でも算数でもいろんなことを勉強することかな、と答えた。
乗務員さん以外にも多くの裏方さんに支えられて、新幹線は走っている。当たり前のことに、期せずして改めて思いを馳せたひととき。

おまけ。黄色付近で JR の人がつけていたバッジに目が行った。

…これ、多分500だよな…。新幹線の3文字がなければわからなかったかもしれん。

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