実録・おひとり様物語 交流編 (2) 最先端サンクチュアリ

ここからが「新幹線ふれあいデー」本気レポ。博多総合車両所、実に4年ぶり(!)の一般公開なので、この道に入るのが遅かったわたしは勿論初参加。そりゃもう喜び勇んで全イベント制覇してきた次第。あ、お子様限定企画以外ね。
では始めます(便利やなこの台詞)。

10月下旬、博多の朝は暗かった。6時半チェックアウトの甲斐なく、6A のお迎えは玉砕。重いものはコインロッカーへ、食料はコンビニへ。博多南線を往復買って、再びホームに上がる。すると、

とんがり100系のツーショットとか、

国鉄型コンビ揃い踏みとか、あれこれお手軽に撮れる。

0系の超低速流し(全然流れてない)をやったところで、100に乗る。07:39、南線下り始発。てっぱくオープン日同様、さっさと乗り込んで待つのが得策と踏んでのこと。
車内はそこそこの人出だが、引くほどの混雑はない。さらりと博多南入りし、さっさか歩いて車両所正門に到着。整理券狙いの列が当初わかりづらかったが、無事並ぶ。余裕の2桁序盤。あとは2時間耐久行列だな。

そこまでして待つ整理券、それは実車の運転台見学。だって行くしかないっしょ、500があるって言われたら。すると、目の前に突如500が登場。4月に来たとき外から見えた、南端の線路に入っていく。

W1 だー! ここぞとばかりのセレクトに内心拍手を送っていると、高らかなホーンの響き。ん?

0系もきたー! って、8時台上り担当だから絶対観れると思ってたけど、いざ来るとやっぱ盛り上がるわ。大変ごちゃっとした絵だが、車庫らしいからあえてこれで。
W1 は十数分後、博多寄りへ移動していった。さっき向こうに N が寝てたから、あれと一緒に並ぶのだろう。

という、早起きさんへのご褒美タイムもあり。すぐそこの洗車装置では、泡だらけになって去る RS や N を何本も観た。
ただ、この行列にはひとつ大きな落とし穴があった。寒い。
折しもかすかに小雨が落ち始めた。そうでなくとも、風が身にしみる。10月下旬、博多の朝は寒かった。日本海側なのを忘れてた。上着持ってくるべきやったなぁ。結局その後1時間以上、震えながら待つことに。根性と熱意で乗り切るってことで。
その間に、入口にはエア式のアーチが架かり、それを潜って現れる人の数が増えてくる。増える増える。てか、これ尋常じゃないっすよ!! いったいどこから沸いてくるのかという、同業さんと家族連れの混じった大群。気づけば最後尾は遥か彼方。あぁ、始発で来て本当によかった。

10時。いよいよオープンだ。我々の列の先頭にプラカードが2枚挙がり、誘導開始。

なになに、500の列と N の列、好きな方を選べ? 言うまでもないね。若干人気の高いそちらの列で、無事に整理券確保。指示通りに階段を昇り、7号車から入る。N 組はそのまま反対の扉へ抜けて奥の車両へ、500組はそのまま中へ。1〜2号車の中で再度並ぶ形となる。

客室は慣れてるが、車窓が車両所ってのはレアだ。そこから十数分かけて列はじりじりと進み、あと少しでわたしの番。

おおお。普段絶対開かない扉の向こう側。しかし、低っ!

乗務員室扉は更に低い。横に立ってた車掌さん(だったかな)曰く、慣れてても時々頭ぶつけるって。美しいフォルムの影には、そんな苦労があったのだ。

では、運転台潜入の模様を動画で…と言いたいところだが、マスコン(実車なので操作はできない)触るとき横に置いたら台以外映らなかったのと、巻きが入って退場に慌てたら締めがぐだぐだになったのでお蔵入り。自分用としては申し分なし。

着席記念に1枚。外は衆人環視なんだけど、雨粒が反射して天然モザイクに。このメインパネル写真を後でじっくり観たら、米原の WIN350 と全然違って驚いた。


あー。中入っちゃったー。先頭車両に群がる人々を出口から見下ろし、1分足らずの体験の余韻をかみしめる。ようやく思考がしっかりしてきたところで階段を降り、今度は周囲をあれこれ撮って回る。

車両との距離の近さは、空調モーター音からも体感できた。

地味に感心したのは、車止めが「これ W1 の1号車のね」ってちゃんと決まっていること。小間物の管理も大事やね。
それから正面へ回り、お子様撮影の一瞬の隙を突いてローアングルでこんにちは。そんなことができる貴重な場なのは言うまでもないが、左はともかく右より低くなるともう何がなんだか。

次は何を観ようかな。と、その時流れてきた場内放送で、ターゲットは決まった。この日最大のサプライズを実感しに行こう。

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