実録・おひとり様物語 流浪編 (1) 気まぐれな空

そうだ、京都行こう。
といったら普通は新幹線なのだろうが、新快速で行けてしまう素敵な環境。今朝突然ひらめいちゃったので、大急ぎで情報収集して行ってきたよ。

正午。発車寸前のトワイライトエクスプレスが停まる大阪。で、新快速に乗り換え。その前に快速が来たけど、途中で抜かされるのでスルー。
新大阪で席が空いたところで、進行方向右側の窓側に座る。今日はどうしても右側に来たかった。が、高槻までは絶望的な状況。ほぼ諦めながら、クラシエの黄色い屋根をぼんやりと目で追った。
次の瞬間。

新快速と真反対の方向へ、尖った車体が駆け抜けた。
…会えたー!
計算上は絶対すれ違うと判っていた、17号。それまでずっと街並に阻まれていた見通しが、高槻を過ぎて間もなくの田畑のところだけ見事なクリアランス。ついでに阪急まで付いてきた。諦めていたので、撮り損ねたのが惜しい。

京都。衝撃のリニューアルから10年にして、初めて駅の姿を目にした。が、じっくり眺めるのは後にして、さっさと第1チェックポイントに向かう。
塩小路通を東進。目印の店で右折。
左斜めに上る階段を見つけたと同時に、目の前をのぞみと新快速が同時にかすめていった。


東山の跨線橋。
新幹線と在来線を全部まとめて眺められる、ど定番の撮影スポット。と聴いてはるばるやってきた。さっき着いた駅が遥か遠くに見えるが、せいぜい徒歩15分の距離だ。

振り返るとトンネル。到着早々やってきた下りの700を、練習がてら捕獲。その後、上り線練習のつもりの300に見事失敗しつつも、その時を待つ。
しかし、お天道様は甘くなかった。予報通りの、みぞれ寸前の冷たい小雨。今日に限って傘を忘れたのが痛い。たまらず橋を降り、真下で数分をしのぐ。そして想定時刻寸前にまた昇り、もう一度スタンバイ。

下りの700が駆け抜けた直後、彼はやってきた。

18号。昨年後半、当たり前のように乗っていたまさにその18号。
最後尾がまだ坂の向こうで見えない、16両の姿を鑑賞できるのは、あと9ヶ月。来た甲斐があった。トンネルに消えるまで、見送った。

っていい加減氷雨にあたるのが辛くなってきた。そそくさと駅へ引き返す。ちょうどランチタイムやし、着いたら昼食にしよう。
…ちょっと待て。

なんで戻ってきたら晴れるねん!
間の悪さに軽くへこみつつ、とりあえず腹ごしらえを兼ねて駅ビルへ。つづく。

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