Review – 有川 浩 : 阪急電車 / 2008.01.25
25 Feb 2008
あ、いきなりテンション高くてすんません。
今日またちょっと買い物行ったのね。本題はヨドバシでプリンタサーバ。先に駅前ビルの薬屋まで行ったら、偶然にも月いちのお買い得デー。駅方向に戻りかけて、ふと観たら目の前にブックファーストの看板。そして入口のディスプレイに釣られて買ったのがこれですよ。
最寄りを走る電車(厳密には支線違い)のタイトルに鉄ヲタが釣られただけかい、というつっこみが最初に来るのは想定内。でもそれだけじゃないんだな。
また文章書きたいなと思ってさ。それにはまず、もっと多くの文章を消化吸収しなければ。近年、雑誌と漫画以外の書籍買わなさは異常。ちょっとそこからなんとかしようと。梅田に着いてから、本屋ばっかり観てたのはそういう意識からだろうな。
しかし、久々に買ったその本がこれだったのは最高の出会いだった。
なんかね、すごい幸せな気分が満ちてくんの。
ささやかなきっかけに希望を見いだしたり。激しく痛い挫折から立ち直るきっかけをつかんだり。最後には正義が勝ったり。見慣れたあの色の電車に、そんなあったかい瞬間が潜んでいるかもしれないと思うと、嬉しくなる。
そして、おそらく彼女たちと似たベクトルで傷を負った人間にも、電車の走行音は優しく響くことだろう。
1話読み切りに見せかけて、実は1往復分見事にリンクしたストーリー。電車が駅に止まるという当たり前の動作が、文字通り緩急をつける役割になってて、それが読みやすさの理由かな。駅ごとにも読めるけど、できれば最低片道分は一気読みしたい。
今津線はほとんど乗ったことなくて、よく知ってるのは北口くらいだが、それ以外でもなんだか景色が目に浮かんでくるのは、作者さんが今も実際住んでるからに違いない。身体に染みた景色は、自然と活写できるもんだね。この作品が生まれた背景も含めて、素敵だなと思った。
Comments
「阪急電車<単行本>」を読む
『阪急電車』有川浩/著(幻冬舎刊)阪急電車本ブログ勝手に推奨作家、有川浩さんの新作です。この作品は「papyrus2007.4(Vol.11)」から「papyrus2008.2(Vol.16)」までに連載された作品に、書き下ろしが追加されて一冊にまとめられたものです。題名の通り「阪急電車」…
その本、出てすぐ図書館に予約いれたんですが、予約件数200超w
買ったほうが早いか。というか、買いな感じなので買ってきます。
ほっこりしたいv
やっぱラノベ出身の作家さんは人気やなぁ…と、買うまでそうと知らなかった人が言ってみるw
ほっこりは太鼓判押しときます♪
公開から30日以上経過した記事のコメントは締め切っております。あしからず。