にしめぐりのうた (2) 線路の果て・2

免許更新してきた。たまたま閑散期なのかどうかわからんけど、30分間の講習入れても正味1時間と短く済んで何より。ただ、最寄り駅も含めていろいろ動線が悪すぎるのはどうにかならんかね。
まあそれはさておき、引き続き阪急制覇の旅のお話。

今津線の北側というと、うち的にはほぼ厄神さん専用。がんばっても六甲トンネル撮影時の甲東園が限度。つまり、そこから先は初なわけで。ふむふむこれがかの有名な小説の舞台かー、とほのかに感心している間に、20分もない乗車時間はあっという間に過ぎる。

終点の終端は遥か遠かった。8両対応のところ、通常は6両で運転してるからこうなるのだろう。例の如く終端撮りをやろうかと思ったら、そっち方面がロープで封じられててあえなく断念。

あー、なんか側窓が超それっぽい。いかにも感あっていいね。

そりゃそうだ。なんたってここはあの聖地である。

改札抜けたら大階段。そういう目で観始めると、もう奥のカフェすらそれっぽく見える。

そしてこの堂々たる玄関。どーん。
「沿線や終着駅に施設を置いて鉄道に集客する」私鉄経営のテンプレを見事に築き上げた、と言ってもいいであろう阪急。その嚆矢となった宝塚線のターミナル・宝塚駅はさすがの風格をまとっていた。

せっかくここまで来たので、昼食がてら周辺散策。

駅前ビル(ソリオ)の吹き抜けも、どことなく劇場空間を思わせる。ように見えてくる時点で、完全にフィルターのかかった状態で観ているんだろうな。うん。

そのまま東へ抜けると、かねてから名前だけは耳にしていた有名スポットが出現。

ほほぅ。これがかの有名な花のみちですか。駅から大劇場へ続く遊歩道。桜シーズンはさぞ美しかろう。
まだ花には早かったが、ちょっと歩いてみる。すると。

!? なんだこのヨーロピアン空間は。下層は店舗、上層は住宅のようだが、それにしても外観凝りすぎ。

なんかもう階段の途中に絢爛豪華な衣装の貴人が立ってても不思議じゃない。

どうやら10年ちょい前にできた「花のみち1番館・2番館」という建物らしいが、これには恐れ入った。駅から劇場までの空間において、世界観を壊さないどころか一層盛り上げてしまうかもしれないこのデザインは実に秀逸。普通の新興住宅地でやると若干浮くが、宝塚なら納得。

そんな舞台装置の中を走るマルーンもまたおつなものである。

すぐそこには大劇場も見えていたが、本体は改修中。公演もありそうなので、生粋のヅカファンの皆様のお邪魔になっては申し訳ない。遠くから観るだけにしておこう。

ここまで歩いてきたデッキを降りて、涼しい1階で戻った。いや、この日やたら暑くてね。

余談だが、宝塚には JR も来ている。

こうのとりをちらっと観て、再び我々は本来の旅路につく。

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