もうひとつの名阪 (3) 高層で眺める

今日は鉄道の日。となると、例年あちこちの鉄道会社があれこれ企画を繰り出してくるのが風物詩だが、今年は縮小したり方式を変えたり、残念ながら中止となるものも。当家があまり行かないタイプの催事とはいえ、来年以降は改善するといいねぇ。
さて9月のいきなり名古屋旅、短い滞在時間の過ごし方について。

名古屋駅が近づき、地下区間に入る前。見えてきた駅前ビル群の中、ふと気づく。あそこ展望台ついてない? ひのとりと同時に買っておいた復路特急まで、2時間ちょいの過ごし方はこうして決まった。

ミッドランドスクエア。こう見えて 2006 年竣工だが、それぞれ名古屋は何度となく来ているにもかかわらず訪問歴ゼロ。

ともかく、名駅通りに面したところにあるシースルーエレベーターで上層階へ。チケットを入手、専用エスカレーターで最上部となる46階へ。

スカイプロムナードという名をもつ展望台。よーく観ると天井がなく、外の風が直接入る、暑い時期には心地よい構造。眺望を楽しむには、この高さからごくゆるやかに続くスロープを1フロア分下りながら、ビルの実質3面をめぐる形になる。

まずは南面。鉄ヲタ的にはこちらの景色がほぼすべてともいう。

JR 各線はもちろん、名鉄近鉄あおなみ線、なんでもよく見える。手前にある高層物はそこのぐるぐる(スパイラルタワーズ)くらいで、それも絶妙にかぶらない位置。
線路の奥、ささしまに見慣れぬ高層ビルができている。2017 年開業のグローバルゲート、高い方の上層階にはプリンスホテルがあり、それなりに課金すれば豪華トレインビューも可能な模様。隣の低い建物しかなかった頃、まだ撮影可能だったスポットに行ったのが懐かしい。

さすが東海区間、白いやつはいくらでも来る。タイミング次第で在来やら名鉄特急やら乱れ飛んで忙しい。

それにしてもだ。同志のみなさんによる幹線撮影が今以上に盛んだったはずの00年代後半、ここからの俯瞰写真を観た記憶がまったくない。なんでや。と、当家の中で話題に。あとで探したらわずかに作例を発見できたが、著名な方々のものはやはり見つからず。
明確な答えは今も出てないけど、諸々調べた上での仮説としては以下のような感じか。

  • ショッピングエリアで『(商業目的での)撮影不可』の旨が掲示されており、陳列商品に対しての注意が拡大解釈されて「当ビル全体でカメラを持ち込みにくい空気」ができた
  • 展望台での非営利撮影は不問としても、某誌掲載されると薄謝(=現金)を得る場合があり「商業撮影」を否定できないため、当ビルからの作品は投稿されず、撮影地としても紹介されなかった

なお、現在でも展望台での商業撮影は不可である。

まあそれはさておき、東面から北面にかけて回っていく。

市の中心部を一望。正面奥、横長気味の薄茶色な建物が県美術館なので、あのへんが栄。

北東角の方向に名古屋城。

だいぶ向こうを流れる庄内川。手前に見切れてるのは、近年建て直したあの有名なビル。

スロープの終点に到着。目の前に JR のタワーズがどんと構えており、西面に眺望窓がない理由を実感。

と、ひととおり満喫。高いところ攻略班としても来た甲斐があったことに満足しつつ、エレベーターに乗り込む。

そこへ突然の EF64-1000 とタキ御一行様。あわわ。

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