とある皐月の開花宣言 (4) 変身電車

土曜は行楽日和らしいが、消耗戦の直後では無茶もできないので我慢我慢。こちらの話を進めるとしよう。連休はここから2日目に突入。

明けて4日。今日も天気が良さそうだ。関空では抜かっていた手の日焼け止めもしっかり仕込んで、合流地点の大阪駅へ。環状線ホームの隅でお茶を買おうとしたら、前日にも見かけたものが現れた。まぜまぜ編成。

メロンだよね、これ。夕張とマスクメロン。しかも「おおもり」。

などと小ネタを挟みつつ、東半分の列にしばし並ぶ。
「紀州路」がくっついてから関空快速に乗るのは初めてかもしれない。しかも後ろ半分、紀州路の方に。例によって東芝 GTO 好きとしてはかなり0番台を希望していたのだが、残念ながらただの2000番台。
いかにも郊外だった車窓は、日根野で分割されると急速に「山の中」の風情を帯びた。緑あふれる風景の中をせっせと駆け抜け、やがて眼下に街を見下ろせば、終着の和歌山。
ここから先が、この日のメインイベント。

わたしたちも含め、1日乗車券を仕入れる人が列をなすホーム端。

時刻表などももらってきて先へ進む。すぐそこには既に、ノーマルな車両が静かに待っている。

強いて目を引く点を言うなら、いちごヘッドマークくらいか。

JR の改札内からしかホームに上がれない、和歌山電鐵貴志川線。足を運ぶ機会が今までなかった路線のひとつ。多分ここはもう、路線名書いた瞬間に目的が判るんちゃうかなぁ。

南海と同じ色の普通電車が去って間もなく、予定通りそれは現れた。

きたー!

説明文をつけるだけ野暮な気がする、このわかりやすさ。

というわけで本日の主役、たま電車。折しも咲き誇るつつじと共に。

全国の皆様から観たら和歌山近いやんと言われそうだが、梅田から和歌山までだけでも90分近くかかっているという事実。行けそうで行けなかったこのエリア、突撃するきっかけができて良かった。


にゃー。ヘッドマークはもはや鼻にしか見えない。

1日券を買ったのは、当然終着の貴志まで行って、あとは気分で乗降を決めるため。行き先は決め打ちで済むらしい。幕ですらない。後で入線時の写真を確かめたら、反対側はちゃんと for WAKAYAMA やった。

さあ、そろそろ乗ってみよう。

この先で、わたしたちはある意味別次元の空間に出会う。

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