プレミアムとプライベート (1) 往路:京阪の巻

タイトルがほぼネタバレやし、いきなり本題に入るよ。かつて関西私鉄では有料特急くらいしかなかった「お金を払って着席権を得る列車」、特急券のない会社での採用例がこのたび2社に増えた。たまたまなのか意識的なのか、いずれも大阪京都間の路線。そこで、せっかくだから乗り比べ対決をやってみようという次第である。立て続けに乗ってこそわかる違いもあったんで、それぞれ記録しておく。

昼食を済ませて淀屋橋へ。まずは先攻、プレミアムカー。もう何度もお世話になっており、当家ではプレカーと略称することも多い。

もくじ

地上設備


空席状況案内は改札内外いずれも設置。

当初は特急限定の制度で、のちに快速急行にも追加された。中之島線で持て余され気味だった 3000 系、活躍が増えてよかった。

京阪側の特徴は、乗車口付近に券売機の筐体が用意されていること。

ネットでは2週間前から事前購入可(要会員登録)なのに対し、こちらはキャッシュレス専用かつ直近5列車限定だが、その場でさくっと買えるのはお手軽。

そうこうするうちに、我々が乗る特急が到着。しばし車内整備を経ての案内となる。

6号車に1ヶ所だけ設けられた、特別感あふれる黄金のゲートをくぐっていざ乗車。

車内


インテリアは淡いベージュと黒、差し色にゴールド。全体的にシックかつ明るい仕上がり。足元のカーペットは枯山水を思わせる柄。

座席の配色が前後で大きく異なるのも特徴。

乗降扉は京都寄りなので、前方の座席数は控えめ。大荷物置き場やアテンダントさんの待機場所もこちら。

座席と居住性


ヘッドカバーは伝統の特急ハトマークを型押し。両端が大きく出ているが、隣との会話にはそんなに支障しない。

リクライニング度はこのくらい(旦那さんに初期値へ戻してもらった)。ちょっと倒すくらいが程よいけどデフォでも意外と快適。

前席との間隔は充分に余裕あり。足を伸ばしても大丈夫だし、ちょっとした荷物なら置いても気にならない。

テーブルは新幹線と一緒で前席背面、コンセントは肘掛け部分に設置。今回乗った 8000 系、ちょっと年季が入ってるのはご愛嬌。

そして特徴的なのが窓の大きさ。幅も高さもたっぷり(席によっては柱あり)。京都へ向かう場合は左側に乗ると淀川がよく見える。沿線に点在する観光地を意識して乗ると、いろいろ見えて気分が盛り上がるかと。

枚方市や樟葉などで若干の乗客入れ替わりを交えつつ、50分弱。今回は終点を待たず、祇園四条にて下車した。

落ち着きと開放感を両立した安定の乗り心地。京都東部の観光の足として、今後とも積極的に使いたい所存。

で、なんで四条かって? 阪急最寄りだから。そう、我々は京都観光を一切せずに折り返そうとしているのであった。

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