新しい街をつくろう (13) 白亜を追う

日付を手書きする書類が何枚か手元にありまして、まあ淡々と書くだけなんすけど、たまに手が止まる。こっちは西暦、あっちは元号…えーと今年って何年でしたっけ。思わず確認に使ったのがなぜか年賀状。もうちょっと他になかったんかと。
さて年末首都圏、もうちょっとだけ電車鑑賞会。

牛田から堀切へ移動。そういやだいぶ前にも来たことがあったな。となると、前回撮ったものとは顔触れが相当異なっているはず。対象を選ばずなんでもお迎えしよう。

急カーブゆえ、どうやっても直通列車のしっぽが切れることには変わりないのだが。

細かいレギュレーションまで全部気にして撮ってるわけじゃないんで、それとわかる姿を収められればよし。

それより、りょうもうにしろスペーシアにしろ、時々大胆な塗装変更を入れてくるもんだ。

付近にお住まいと思われる乗客たちは、各停の到着時刻に合わせてぽつぽつとやってくる。そんなに広々とした駅でもないので、乗らない我々は撮るだけ撮ってさっさと広いスペースへひっこむ、その手順をしばし繰り返す。

他社車両も含めてまんべんなく来てくれたのはよかった。

ただ、午後になった頃から雲の流れが不安定になり、通過時に曇ることもしばしば。

春日部で観た08系よりも早く、数年で姿を消すであろう営団組最年長の 8000 系。あと何回撮れるかな。

ここで待っていた本命はというと、まだ実車にお目にかかっていなかった新車・スペーシア X。だがしかし。

いや肝心な時だけかぶるんかーい! 1時間粘ってこれは想定してなかったわ。

残念な結果で終わらせるのもしゃくである。そこでロケーションを変更。

数ヶ月ぶりの東向島。

めっちゃ逆光なのは承知で、ツリーさえ入ってればなんとかなるし。

30分待機の末、とりあえずお目当てを確保。

撮れたといえば撮れた。なんだけど、車両名にもある側面デザインをもうちょっとちゃんと観たい。

そこでさらに場所を移して延長戦を開催。

浅草まで戻ってきた。駅から歩いてすぐのところに、著名な撮影地。

スカイツリーと隅田川、そして鉄橋。レンタル着物で楽しそうに写真を撮る海外のお客様を横目に、我々は川の方ばかり向いて待機。

橋の長さは6両特急がいい感じに収まるくらい。先行する列車で間合いを計る。

合間に行き来する銀色の普通車両が、午後の陽射しを強くはね返す。

そして、浅草ゆきのスペーシア X が高速の高架をくぐってゆっくりと接近。

真っ白な車体。空が通り抜ける窓をふちどる、窓枠と模様を兼ねた先頭車両の斜線。ここまでがんばった甲斐はあったようだ。

何をがんばったって、撮影自体もそうなんだけど、もうすぐ14時。おなかすいたのよ。高架下のモスに駆け込み、バーガーをあっという間にたいらげた。

撮影は存分に堪能したことだし、そろそろ移動しよう。

浅草名物「金のアレ」を眺めつつ、都営経由で品川へ帰還。預け荷物を引き取ったら帰路へと向かう。

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