初詣を支える電車 ’24 (2) 拡張する玄関

3連休が終わったので今度こそ正月明けですな(まだやったんかい)。そろそろ手続きやらなんやら、やらねばならんことも少々あるんで、できることから粛々と進めていくしかないっす。まあこれでも毎年比較的スムーズにできてる方とは思うけど。
なわけで住吉さん方面のあれこれ後半戦。

当初想定とは異なりつつも無事に昼食を済ませて、南海の駅へ戻る。

おっと、これは正月しか開かない臨時改札じゃないですか。こっちを使おう。

普段停まらない急行クラスも三が日だけは停まるので、時刻表もにわか仕立て。

自動改札機が少々、狭いようで広い空間の片隅には、わずかながら有人窓口も。閉まっているブースの数で、かつてどれだけ使われていたかはなんとなく想像がつく。

臨時だけあって階段しかない上り道を進み、年間 362 日は閉ざされている扉を通ってホームに上がる。

この経路を使ったのはたぶん初めて。動線分離が必要なくらい人が来るからこその対応やね。

混雑をさばく工夫は他にもある。誘導係の人が常駐しているし、駅の「構造」も変わる。

普段は実質2面2線で運用されている当駅だが、このときばかりは4線フル活用。通常時に設置されている柵がごっそり取り払われ、

空港急行や区間急行が停車。

使ってない柵はホーム端に山と積まれている。おかげさまで難波が近くてありがたい。

もちろん当家も空港急行で難波まで移動。

着いたら入れ違いで各停が出るところ。
南海の車両、近年多少新車も入りつつありながらもまだまだご長寿が多くてですね、こちらの方は昭和47年。古いな。

と思ったら上がいた。昭和42年。ステンレス車の方が古いのちょっと不思議だけど、高野線と本線で素材ポリシーが異なる時期があったっぽい。

こうやさんもご健在で。

ラピートはなんかもう一生分乗った気がしないでもない。

そして住吉さんに特化した親切告知。なんで書き直し可能な仕様にしてんのかと思ったら「大晦日は終夜、元日は20時、以降2日おきに1時間ずつ前倒し」という細かい設定に合わせるためだった。

てな感じで構内をぶらぶらしていると、おや? 泉北の方に派手なものがいるぞ。なんだなんだ。

わ、ウクライナだ。正面にいるのは同社のキャラ、せんぼくん。彼の絵柄も描かれているらしいのだが、我々は反対側にしか目が行っておらず一切観ていない。というのも、

こうみさんの存在感がでかくてですね。5年前の正月に見かけたのとは編成も絵柄も異なっている。

派手度が上がってんな。そして振り返ると大変なことになっていた。

中間車6両、同じ柄が1個もないやないですか。と途中で気づき、あわてて全員確保に向かう。

1両に平均2人(近江のとこだけ3人)、難波折り返しの短時間で全員押さえるのはたいへん苦労した。

結果、先頭正面までたどりつく前に発車のお時間。ふぅ。ここたまにこういうことするから侮れないのよ。

そんな泉北さんだが、南海に吸収合併される旨の発表が昨年暮れに出た。25年度移行予定とのことで、名実ともに「南海泉北線」になる日は近い。

去年入ったばかりの新車(ほぼ南海車と同じ仕様)も、それを見据えての導入だったのかもしれんな。

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