初詣を支える電車 ’19 (4) 旅人を迎える

「電車の写真が欲しい」と親族からリクエストがあったため、2人でここ数年の海外ネタを中心に手持ち素材からの選抜大会を開催。すると不思議なことに、被写体も撮影地も丸かぶりのチョイスが複数発生。やっぱり考えることは似るもんなのか。
なわけで正月撮り初め、最後にちょっと違う電車も。

帰りの電車、阪堺にしろ南海にしろこの特別繁忙期。年末帰省を含めて5日連続稼働の疲れも地味にあり、並ばず乗れる後者を今回は選んだ。

各停でもなんでも大人気。数分待てば空港急行があったので、持参のお茶を飲みつつ待機。
なお往路も同じく空急だったが、相変わらずでかいカートをお持ちの方々で賑わっていた。せっかくドア脇に広いスペースが設けられた車両なのに全然活用されてなかったのは、そこが荷物置き場であることが海外の人に伝わっていないんではなかろうか。

と、余計なお世話はさておき、難波到着。
実家が南海沿線にあり、ラピートにガンガン乗っていたのもだいぶ前の話となった。混雑に備えて片付けたカメラを出し直す。

りんかん停車中。こうやは来ない。高野山のケーブルカーが車両更新で冬の間やっていないため、橋本から代行バスを出すのに合わせて特急も橋本止まり。高野山に行かないから全便りんかんを名乗っている。春にケーブルの新車が入ったら、また参拝客で賑わうことだろう。

ふと視線を左にやると、なにかが目に入ったので近づいてみる。

乗り入れている泉北さんの車両。乗ったことは未だに一度もないが、並走だけならよくある。

側面にどーんと鉄道むすめが鎮座していた。えーと、和泉こうみさん。こうみってどこだよと思ったら光明池。今更調べ直して、そういや昨年の人気投票で準優勝だったことを思い出す。あまりの人気のためか、なんと 2015 年から数度のマイナーチェンジを経て使われ続けている驚異のロングランラッピングだった。
泉北のラッピングは地味に点数が少ない中、往路でも並走車両がラッピング(一見して松本零士とわかるキャラがいる児童館)。今年の正月は引きが強めだったようで。

あとは、よく乗ったラピートにもちょっとあいさつしていこう。おや?

正面から観ると、なんの変哲もないこの車両。実は。

関空とタッグを組んだラッピングが全車両に施されていた。

みどころは客席窓周辺。太字部分は車両ごとに言語が異なり、あと5両はそれぞれ英・中(繁・簡)・韓・そして意外にもタイ語。知らんかったけどタイの人もよく来るってことすか。

南海沿線と大阪名物を詰め込んだ絵の中には、しれっと混じるそらやんの姿も。

10月から半年運行予定のこちら、要するに昨秋の台風で減った海外客の呼び戻しキャンペーンの一環。正直もう呼ばんでも充分戻ってる気がしないでもないが、ともあれ南海にとって乗客増を狙う取り組みなのは確か。
そんなこんなでこの日はお開き。前回訪問時に 551 の豚まんを待合室で食べて帰ったことを思い出しつつ、梅田でまたしても豚まんに加えて肉だんごを買って帰り、夕飯に充てたのであった。

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