シーサイド地道紀行 (3) 遥かな帰路

結構降ったねぇ。って東日本はまだまだこれからっぽいが、西は峠を越えた模様。久々にぴろぴろ鳴ったし(スマホの避難情報)。危険回避用だから目立ってなんぼとはいえ、卓上で大音量鳴らされるとさすがにやかましいですわ。
なわけで山陽電車攻略の巻ラスト。

昼食を終え、再び山陽姫路に戻ってきた。

改札階へと続く動線の頭上には立派な看板。うん、百貨店直結のこっちの方がメインルートっぽいね。

ではそろそろ帰るとしよう。だが、ここでひとつ問題発生。

先発の直特が阪神車。ってオールロングシートやないかーい!
復路、すなわち梅田まで1本乗りっぱなし。それでロングは正直つらい。クロスシート乗りたい。検討の結果、クロスシートの直特が来るまで粘ることに決定。

仕方がないので駅構内を観察して回る。上屋が戦後の再建からのものだとしたら、液晶画面に役目を譲るまでは、あそこから行灯式の発車案内がぶらさがっていたのだろうか。

終端から眺めていると、瞬間的に4線埋まるタイミングを発見。意外と忙しい駅だ。

そして新車の多さ。特に短い編成は置き換えを優先したのか、見かけたものほぼ 6000 系。

ぼちぼち次の直特が来る頃合い。

今度こそクロスシート車が来ますように。並ばなくてもまず間違いなく座れる程度の閑散タイムではあったけど、ホームで待ち構えることしばし。

やってきたのは 5000 系だった。あーよかったー。

よく考えたら山陽の幕をまともに撮った記憶がほぼないので、席を確保した上で発車待ち時間内に記録タイム。阪急とはまた違った味わいの、ハンドメイド感ある丸ゴシック。

そして待望のクロスシート。これだよこれ。昭和世代(厳密に言うと当編成・5020 は平成初期製造)らしく座り心地ふんわりの厚み座席、長距離旅にはとりわけありがたい。

そんな快適席に身を収め、あとはひたすら東へ。なんせ来た道を戻るだけ、車窓は最初に観たものばかり。

途中、東二見の車庫に保存車っぽいもの(2000 系)がちょっとだけ見えたのがハイライト。

半ば寝そうになりつつ、気がつけば新開地。相変わらず保たれている昭和感。

あちらに阪急、その奥に阪神。乗ってるのは山陽車。

それにしてもまあ後半戦の長かったことといったらもうね。乗り鉄とは往々にして修行になりがちとはいえ、姫路梅田90分はさすがに修行が過ぎた。「大正義新快速」の文字が脳裏に浮かんでは消えるのも無理はない。

ともあれ無事に長丁場を乗り越え、梅田到着。おつかれさまでした。

こうして、関西私鉄制覇の記録がまた1ページ。これで大手と準大手はクリアできたのでは。それ以外は…難易度高いっすね。うん。

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