伊勢にかける願い (4) 帰路の道のり

閏年なので2月がちょっとだけ長い。一般的にはそうなんだけど、所用によりまして自分はほぼそれを実感できない状況にて月末を迎えております。やれやれ。まあ後々のためにやってることでもあるんで、ここはひとつがんばりますわ。
なわけで月初のお伊勢参り道中ラスト。

内宮前から再びバスに乗り込む。どうやら、外宮へ向かう途中で複数の駅を経由するようだ。どこで降りるか。と考えているうちに、あっという間に着いたのは五十鈴川の駅前。勢いで降りた。

いや、利用実績つけようと思って。ぶっちゃけ用事としては本当にそれだけで、改札を通る以外にできることはあんまりなく。

たまに五十鈴川ゆき急行とか見かけることがあるけど、こんなとこまで来とるんやなぁ。感心しながら乗車。

その隣駅が宇治山田。帰りの列車までやたら時間があるんで、ここでも降りてみる。

これは今回あちこちで見かけた看板。おかげ犬サブレを新名物に育てたい勢力があるようだ。なお「五十鈴茶屋」とは実質的に赤福のことである。

背後からもゆるキャラの気配。て、駅ビルひとつにキャラ2ついるのか。

駅舎本体は相変わらず風格あって素敵。前回(14年)と違って極端な節電もなく、やはりライトがあるなら全点灯が落ち着く。

外観は変わらず…と思いきや、地味に正面の駅名文字が取り替えられていた。

帰るためには伊勢市駅まで戻る必要がある。といっても実は、宇治山田から歩ける距離にあるらしい。

歩いてみた。まじで近かった。途中で踏切を通る JR を見物に寄ったのを含めても、体感10分くらいだろうか。

車中のおやつを仕入れにコンビニへ寄っていたら、駅前を電車風バスが通過していった。

まだ30分くらい時間あるけど、とりあえず構内に入っておこう。

快速みえを横目にホームの片隅から階段を上り、近鉄ホームをめざす。

めざすとは大袈裟な言い方をしたが、JR と近鉄の間にはとっても長い通路がございまして。

道路事情と合わせて、改札からホームまでの所要時間分も「余裕を持って駅にお帰りください」。たかが数分、されど数分。

理由は明確、JR の線路をまとめて越さねばならないから。できるだけ外宮に近い改札へ出たいのが人情であるし、会社としてもそのように動線を引きたい。それでこのロング構造物が生まれたのであろう。

なんせ JR サイドには列車を置いておくスペースもあることから、近鉄をこれ以上寄せることもできず。

その弊害を一身に受けていたのが特急のみなさん。近鉄側には駅事務所がないため、乗客からのお尋ねを受ける係が特急の乗務員さんたちの役目になってしまっている。伊勢から来る特急が微妙に遅れることがあるのって、もしかしてこれが理由…?

なお、下り列車は至って平和に運行中。ミジュマルも走っていた。

そうこうするうちに伊勢志摩ライナーのお時間。

今度は赤い車両。往路は黄色だったから両方乗れたことになる。

サロン(ツイン)と乗り比べするべく、デラックスシートを指定しておいた。

あちらのような映え要素は薄いものの、ある意味ふつうにちゃんとしたリクライニングシート。普通席よりは余裕あり。

デラックスの利点は「先頭車両であること」かもしれない。前面展望まで歩いてすぐ、気軽に観に行けるのはうれしい。

中川のデルタを越えたら、あとは帰るのみ。車中でのひとときをゆったりと過ごして、日帰り旅はお開きとなった。

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