梅雨曇り、能勢の彩り (2) 里山のやしろ

久々に目新しいネタが投入された阪急沿線に出撃。いつものように序盤で手堅く確保に努める。半年くらいやる息の長い企画なんで、今回撮りきれなかった課題は後日に持ち越しってことで。再来週あたりに多分もっかい行ってくる。
さて引き続き6月のせでん沿線、中盤は電車の話のようなそうでもないような。

妙見口まで来たのも、もちろん久しぶり。

出入りする人の姿が極めてまばらなのはさておき、駅舎の外観は依然と変わりないようだ。昼食前に目的を済ますべく、駅前からケーブルカー方面へと続く花折街道を進む。

ところどころ、日陰で咲く紫陽花はまだそれなりに見頃を残していた。

いい感じの花を見つけては足が止まる。

数年ぶりに歩いた道は、以前よりも観光向けの道標が整備されていた。

道が分岐する地点には、だいたい付近の主要施設を示す矢印が置いてある。もっとも今回に限れば、道の途中からその名を記した幟がいくつも立っており、迷う余地はあまりなかったのがありがたい。

案内に従って左折、農地に挟まれた細道をしばし登ると、ちょっとした棚田の景色が広がる。田植えされたばかりなのだろう、整然と並ぶ苗も美しい。

登り切ったところで目的地に到着。

吉川八幡神社。背の高い木々に囲まれた左右対称の拝殿に、どこか既視感。実家が美濃の山中にあった時期、何度か寄った近所の神社が、よく似た雰囲気だった。
少し懐かしい気持ちを味わいつつ、まずはおまいり(上写真はあとで撮影)。そして向かったのは社務所。訪問の目的を伝えると、改めて拝殿に案内いただき、参拝の証を発行してくれた。写真をネットに上げるときは証書を添える手順だそうで。承知しました。

日本広しといえど、境内に電車の保存車両がある神社はいくつあるだろうか。

さっき HM に描かれていた 550 形。以前からいる、のせでん 1500 系。それぞれ運転台部分がこのように展示されている。普段はこの手前に神馬「いづめ」さんがいらっしゃるようだが、お散歩かなにかで不在のようす。
神社の中の人に撮影許可をお願いした際、訪問のきっかけを尋ねられ「のせでん HM で知った」とお伝え。直接の契機としては事実である。一方、いづめさんのツイートや境内での音楽奉納(要するにシンセ演奏)のお話も自分は以前から把握しており、音楽面でも同志なことをお話ししてもよかったんだが、情報量が多くなるんで割愛した次第。行けてよかった。

ではそろそろ駅に戻るとしよう。来た道をのんびり引き返す。

この小さな橋のたもとに案内板が新設されており、建物の由来を教えてくれた。かつてここは団子屋で、屋号の文字「たまや」の一部が妻面に残されているという。あ、ほんとだ。

駅舎を改めて観ると、待合室内にあれこれ展示や装飾を発見。言われてみれば確かに大阪最北端。

むかし走っていた青とクリーム色の塗装など、過去車両の模型がいくつも窓に並ぶ。

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