都ぞ春の錦なりける (6) 山裾を彩る
19 Jun 2021
父の日が近いので実家に電話。からの、恒例となりつつあるテレビ電話。接種予約が無事とれたらしい。さいたまの義母さんは券持ちだけど予約がとれず、都内の大規模会場も視野に入れている模様。当家に券が来るのはいつになることやら。
なわけで4月の京都ぶらぶら編ラスト。
ツツジの丘(?)から降りてくると、比較的平たい遊歩道沿いには違う種類の花もたくさん咲いていた。
桃源郷とは、あるいはこのような景色を言うのだろうか。水と緑でまとめあげた庭園の中に、もうひとつの表情。開花期を迎える花が多い時期に偶然当たったのは、実に幸運であった。
鑑賞を快適に楽しめた理由は、人が少ない(しつこいようだが京都基準)のに加えて、自分くらいの身長の人間にとって観やすい高さで咲いている花が大半だからかもしれん。
幾重にも花びらを重ねた、ボリューム感のある椿。
見頃を折り返しかけた木もあれば、まさにこれから咲こうという木もあり。この後もしばらくは来場者の目を楽しませていたことだろう。
足元にも小さな花を発見。こんな低地にコマクサはなかろうと後日調べたら、ケマンソウという花だった。
少しずつ色の異なるシャクナゲたち。なんとなくグラデーションを感じるのは、近くの花どうしで花粉が混じったりしているのか。
と、思わぬ収穫を得た庭歩き。もみじが赤くなる頃には、人出も戻っているかも。
あとは阪急経由で帰るとしよう。川をめざして歩く。
嵐山のメインストリートがこの密度ってのは、やはりまだ空いている方に入るよな。それでも局地的に行列してる店はあるし、以前寄ったミッフィーとかも盛況やったけど、歩道が芋洗いとか車道が詰まりっぱなしみたいなことはなかった。
そんな中、通りかかった抹茶色のディスプレイにつられ、これでもかと抹茶満載のソフトクリームをイートインでいただく。観ての通り、本体も抹茶味、さらに追い抹茶たっぷり。おいしゅうございました。
そして渇いたのどをお茶で潤すべく、渡月橋のたもとで追い休憩。川沿いの空間は屋外でくつろぎたい人の受け皿として大いに機能しており、なんなら橋の上よりにぎわっていた。
橋を渡った先、公園にはわずかながら屋台もちらほら。
多くの撮影者を集めていた、遅咲きの枝垂れ桜。なんだかんだで今週も花見ができた。
阪急の駅前にもちょっとだけ。ピークタイムではないことを差し引いてもなお、こちらもまだ空いている。観光ありきの町だけに苦しい面も多かろうけど、なんとか踏んばっていただければと。
こうして、ちょっと久々の京都めぐりは終了、帰宅の途についたのであった。
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