さくらさくら ’21 天満橋編

今年も日付だけで同志の各位が盛り上がる恒例行事が出現している様子。以前の荷物整理で発掘したモノを眺めては、当時の自分に「あんたそこから相当の年数楽しめるよ」と伝えたい気分に。昨今の情勢もあるし、もうしばらくは潜伏の日々。
なわけで先月末の花見鉄、最後に場所を変えまして。

阪堺沿線から直帰したわけではない。せっかく市内まで来たので、もいっちょ寄り道。

こちらは名所として知られる天満橋。

桜に影がかかっているのは、西側にあたる背後の高速。川原へ降りたらもうちょっと陽当たりあるかな。

狙いはもちろん、当駅を境に東側で地上に顔をだすおけいはん。

なるべく開花が進んでいる枝を探し、電車の方は見えやすいところを走るものを待ち。

だがしかし、もっとも目立つ赤い特急が来る頃にはもう陰ってしまっていた。まあそれはそれとして。

せっかくなので大阪城も添えて。かつて日経の大きな建物があった場所で解体工事が進み、一時的に城ビューの角度が増えている。

例年、正確に言えば一昨年までは、春の天満橋といったら造幣局が定番中の定番。たださすがにこのご時世、いくら屋外でも激密確定の通り抜けは昨年中止となり、今年は制限をかけての開催意向こそあったものの、最近の状況を踏まえてやっぱり中止。正式発表を確認するまでもなく、情勢を考えたら多分やらんやろ、とは感じていた。

通り抜けの際はたいてい、敷地内にある遅咲きの花ばかりが注目の的。しかし、その外側で川沿いに続くソメイヨシノの並木もこれはこれで見事なもので。遊歩道の両側を桜に囲まれて歩けば、言うなれば「ジェネリック通り抜け」。

川の対岸もなかなかいい具合に咲いている。

暮れゆく空にぼんやり浮かぶ花もまたよし。
夜桜まで待つことも検討、実際このあとしばらく川原でのんびり待機もしたのだが、結局断念。街灯がさっぱりつかないのと、あまり粘っていると飲食店の時短制限にひっかかって食いっぱぐれてしまうから。せちがらい春である。

ともあれ、自宅近所以外でボリュームたっぷりの花の下を歩けたのはよかった。

陽が沈んでしばらく、橋を飾る照明がついたのを見届けて、この日の花見活動はお開き。

三番街で夕飯して帰ったのだが、店内にいる他の客の過ごし方を横目に、やはり夜の外食はもうしばらく控えめにした方がよさそうだと認識を新たにする結果となった。デパ地下のテイクアウトが捗るか。

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