中つ国、それぞれの秋 (4) 美濃の田園

年末に切りそびれた髪をようやく切る。さすがに3年近く同じ店に通っていると、どう仕上げれば伸びてきた後どうなるかも店の方でだいたい把握してくれている。常連サロンが定まらず終わった横浜時代よりだいぶ楽ですわ。
さて引き続き秋の帰省話、実家周辺でのネタはコンパクトにまとめてみる。

新名神の切れっ端あたりから高速の旅を再開。意外とまだ時間に余裕があることがわかり、いつもの東海北陸道をちょっと手前で降りる。なんとなく雰囲気を頼りに川沿いエリアをぶらぶらしていたら、なにか撮れそうな橋を発見。

ちょうどそこへ長良川鉄道の橋梁を通りかかったのは、郡上八幡の駅が改築される前に見かけた「ながら」だった。水と緑の景色に赤い車体はとても映える。しかし週末などに1日1往復しかしないものに当たるとは、我ながら引きの強いことで。

実家では例によって特産の鮎が待っていた。鍋ともどもおいしくいただく。

以前から腰の悪い父ではあるが、今度は首関係を痛めたらしい。しばらくはろくに動けなかった日もあったようで、数日前からようやく軽いリハビリ(散歩とか)に入ったとか。帰省の主目的はそのお見舞いであった。

そんなわけで、にわか農家も当分は休業。ただ、玄関先の農園が荒れ放題な中、葱だけは順調に生育しているように見えたため、翌朝「葱だけでいいから」と押し切って雑草駆除をやらせてもらった。だって気になるし。実は今回実家でやりたかったことトップクラスでもあったので、自己満足と承知で満足。
なお別の畑にあった里芋も元気だったようで、後日おすそわけが届いた。

この日はたくさんの写真を撮った。10月連休に帰省する方向で両親と調整していたところ、ちょうど集落の年に一度の祭りが連休にかかっていることが判明。せっかくなので日程を合わせ、祭りをしっかり見物してきた。
地元の家族連れなどがスナップ撮影に興じる中、ガチカメラを構える我々はさぞかし目立っていたかと思いきや、祭り撮影ガチ勢な年配の方もいらっしゃったようで。

全国レベルの著名な祭りならまだしも、ちょっと地域密着(居住集落バレ)すぎるので掲載は控えておくものの、きっと日本各地にこういう雰囲気の祭事はまだまだあるんだろうなぁと感じるひとときであった。特有のお囃子とか奉納作法とか大道具の装飾とか、いろいろな面で。

とりあえず代理で近所の植物出しておきますね。

出し物要員として地元の小中学生はもれなく駆り出されている様子だったが、過去には(今もかな)それでは足りなくて周辺地区にバイトで助っ人を頼んだこともあるらしい。それもまた人口が少ない田舎の現実。

父が外をまともに歩くのは実際久々だったようで、祭りを仕切るおっちゃんたちにも頻繁に話しかけられていた。

実家滞在中に集落を一度も出ることなく過ごしたのは、これが初めてだったと思う。

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