中つ国、それぞれの秋 (5) 美濃の水景
30 Jan 2018
ならぬものはならぬ、とクライアントに言わねばならぬ局面があるわけで。ただ何がめんどくさいって、社員じゃないからこそ直接クライアントに説明する役割は与えられてないのだよ。若干の伝言ゲーム感もありつつ。ふぅ。
さて秋の帰省はさくっと最終日突入。
この池。特に名前はないらしい。でも観てください、この周囲を取り囲む人の多さ。
あっちもこっちも押すな押すなの大盛況。そして多くの人がカメラやスマホを水面に向けている。
ここは関市西部の山の中。人が呼ぶ仮の名を知った上で水面を観ると、なんとなく納得する。
通称、モネの池。神社の境内にあったただの池に水草が植えられ、誰かが鯉を放した結果がこちら。すでに岐阜県の観光サイトに載ってるほど知れ渡っているようで。
てことで、どうやったらモネっぽくなるのかあらゆる角度から試行錯誤。
鯉はいっぱいいるのだが、意外に泳ぎが速く、まずブレずに撮るところが第一関門。
水草はアクセント程度に、驚きの透明度を誇る水面の波を活かせばいいのだろうか。
それとももうちょっとたくさん睡蓮の葉あって遠近感出てる風かなぁ。
あれこれ試すも、いまひとつ決定打に欠ける。
それもそのはず、今年になって展覧会で実物を観る機会があったんだが、そういやモネの睡蓮って連作で無数にあるわけでございまして。そりゃ脳内に浮かぶ構図イメージがひとつに定まらないわけだわ。
とりあえず、それっぽく撮ったのをそれっぽく後処理あれこれ入れて現像してみた。難しいねぇ。
と、普段撮らない系の素材と向き合っては頭をひねり続けた30分少々であった。
公開から30日以上経過した記事のコメントは締め切っております。あしからず。