雨音とレールの調べ (2) 褐色の往来

ふつーの蝉はだいぶ前からいるんだが、今日になって新顔が登場。ひぐらしである。て、自宅に居ながらにしてキャンプ気分になるわ! まあ近隣に山があるんで、そのくらいいても不思議はないんだけど。
さて先週末の阪急、後編は HM 関係ないいろんな車両を。

新型が随分増えた一方、古参組もまだまだがんばっている。

かつてはデフォルトだった「頭上の白いとこがなくてマルーン1色」。価値観の変遷とは不思議なもので、もはや塗り分けがないと古く見える。

だいぶわずかな差なんだけど、5000 系と 5300 系では確かに車幅が異なる。両端の窓サイズでやっと気づくレベルではあるが。

もし今後、古い順に落としていくとしたら、やっぱり次は 3300 系の番かね。他2線と比べると京都線の近代化は半歩遅く見えるので、もうちょいかかるかも。

ひときわ響く声に振り向いたら、車掌さんだった。

あー、なるほど。現場に入ったばかりの新人さんですね。確認動作が染み付くまでは、より明瞭な喚呼が求められるのだろう。

女性の車掌さんを見かける機会もだいぶ多くなってきた。凛とした立ち姿がいいね。

HM つきを探していたら、旦那さんがとある編成に目をとめた。どれどれ。

うわー。コレが 8030 系(?)というやつかー。
もともと朝ラッシュ時の10両編成を作るためにできた、増結用の2両編成が何本か存在する。が、いろいろあって用途が変わり、2+6の8両固定になった編成もいて、コレもそのひとつ、ということのようだ。

最大の特徴はなんといっても、くの字状の横顔。なんかもうこれだけで異端児感満載。この形がその後の形式に引き継がれなかったところを観ると、まあそういうことですね。

ちょうど隣にノーマル 8000 系が来た。あー、これ全然違うわ。車番の位置も肩の形状も塗り分け境界もまるで別物。ある意味、上半分だけなら 9000 系に近いものがあるな。

ちなみに後程、同時期に作られた 8300 系後期型も見かけた。

とまあ、当初の狙いから外れたところでも何かと見どころの多いひととき。

こういうのも「阪急らしさ」の一面。よりによって演目が超鉄板(ベルばら)やし。

かつて渋谷で試した手法も久々に投入。梅田での撮影は、今後も研究していきたいテーマのひとつだな、などと考えつつ、改札を出て昼食をとりに向かった。

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