実録・おひとり様物語 去就編 (2) 時が止まったままの町

帰宅して夕飯食ったら猛烈に眠くなった。なんだかんだで、長時間移動は疲れるようだ。たまにはそのくらい疲れた方が、よく寝れるかもしれんな。って昨夜遅かった方が主原因とか言わない。
では三木鉄道の巻、まとめたから少し長いけどまあどうぞ。

神戸電鉄の駅の自販機で、温かいお茶を買った。これから三木鉄道の駅へ向かう。同じ「三木駅」なのに、1km 近くも離れているという不思議。その不便さも廃止の一因か。
道順は簡単。大きな道路に沿って歩き、途中でひとつだけ角を曲がれば行けるはず。
その角を曲がって進むうち、ふと気づいた。


↑刃物研ぎ屋さん。

↑鏝(こて、と読むの今知った)屋さん。

↑クリーニング屋さん&米屋さん。

↑床屋さん。

↑美容室&ブティック。

なんですかこの昭和テイストは。
たたずまいが若干現代的だったから省略したけど、いずれ看板が変わる「ナショナルのお店」もあったよ。
そんな道を行くと、やがてゆるやかな登り坂の先に、道の奥が開けているらしき展望。

そこが駅だった。昔のままと思われる小さな平屋。

たたずむ白い立て看板は、まぎれもなく「廃止」の事実を突きつける。


発車まで10分足らず。乗るべき列車は、既に改札の向こうで待っていた。ふと、窓口の貼り紙に目が行った。

…はい? 「きっぷはありません」?
確かに、そこにあるのは改札というより、ただの柵に近かった。それでも抜ける時はなんとなく「いいの?」という心境になるもので。


ホーム側の造作も、正面同様の古めかしい木造り。

こちらは待機中の車両。奥に見えるのは、かつてのホームだろうか。

で、これが今から乗るやつ。

ホームから離れたところにも、もう1両。

形式記号は「ミキ」。安直さがいっそすがすがしい。

じゃ、乗るか。と足を踏み入れた次の瞬間、ものすごいデジャブに見舞われた。

ん?

あれ? なんつーか、その…。
先月のあのレポを読んだ人はもう気づいたと思う。わたらせの車両そっくりやん!! もしかしてこれは、非電化ワンマン車両の定番デザインなのだろうか。
なんか急に慣れた気がしたところで、ボックスシート最後列に座る。前列には、三脚にハンディカムをセットした本格的な同業者さんの姿。同じようなことをホーム上でやっている人もいたな。
さて、出発だ。


見渡す限り、田畑と点在する戸建住宅ばかりの風景。ぶっちゃけ、何もない。簡素な無人駅が大半を占めるのも、うなずけるというか。

さらに、駅名表示の控えめなこと。

結局、終点の厄神に着くまで一度も、他の車両とすれ違うことはなかった。実は、三木駅に停まっていた3両が所有車両のすべてだったことを、帰宅後に知る。そして、すれ違いできる場所が一切ないことも。
全線乗ってもたった13分の旅は、こうしてあっけなく終了した。

この後は、北条鉄道へ乗り継ぐため、加古川線に乗り換え。しかしそこに、今回最大のピンチが潜んでいたのであった。その詳細は次回じっくり説明しよう。

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