輝く青葉、極楽の香り (1) 秘境へ辿る道

片付けたい用事が複数あったんで、久しぶりにちゃりで買い物へ。メモっておいたものは全部買えたし用事も無事済んだのはいいとして、暑いわ疲れるわ。春の間乗れなかったのは理由もあるんでしゃーないけど、体力維持のためには時々乗った方がよさげ。
さて今回は6月初頭、やっぱり県外へちょいと出かけたお話。

5月に海をめざして出発した難波へ、今度は山をめざしてやってきた。案内に使われるアイコン通り、海と山を走るのが南海である。

が、こうやに乗るわけではない。いやそりゃ乗ったら速いけど、降りたいのが特急停車駅じゃないから逆に手間なのよ。

いきなり紛らわしい出だしですが、乗るのはこっち。

有料特急を除けばいちばん速いカテゴリの快速急行。とはいえ、有料と無料の差はでかい。

ロングシートが眠気を誘うのは路線を問わない。揺られること1時間、終点の橋本で対面乗り換え。

って対面には違いないけど、相手が短い(4両)と後方車両からは遠いぞ。ぎゅう詰めも一瞬覚悟したものの、そもそも橋本に用がある人も多く、無事着席。

紀ノ川を渡り、1駅進むごとに少しずつ標高が上がっていく。

学業成就方面で縁起担ぎに人気の学文路で降りる人もちらほら。

九度山では特急との離合などを含めて長めの停車。あら、あんなところにおにぎり屋さん。今日は食いっぱぐれないようにコンビニおにぎりを持参しているので立ち寄ることはないけど、一定の需要はありそう。

そうこうするうちに40分近く乗車して、本日最初の目的地に到着。

一面の緑。駅以外なにもありません。駅自体も小ぶりなベンチに細いホーム、そして駅舎があるばかり。

ここは紀伊神谷。初回訪問から8年ぶりくらいになる。その間に窓口は無人化され、ひきかえに改札が IC カード対応となっていた。1日あたりの乗降客数、いまや1桁。この日は我々が改札外トイレのために出入りしたからプラス2っすね。

そんな秘境駅に降り立ったのは旦那さんの希望で、高野山側にあるトンネル攻略のため。

ホームがとっても狭いので、撮影時は安全第一、電車が顔を出したらとっとと中程へ退却が吉。

狙いは最大望遠(ともに 400mm 装備)で、坂の上にあるトンネルの入口を見通すこと。

さっき乗ってきた車両がもう帰ってきた。トンネル越しの新緑が車内の床面に映っている。

線形の関係上、橋本側から来る電車はだいぶ撮りにくい。

駅舎へ続く階段のあたりでがんばってみるも、手前の木などもあって2両が限界。ただこれはこれでいいんですよ。観ての通り天空なんだけど、橋本寄りにふつうの車両(自由席扱い)がくっついてて絵的にはこっち側専用なんで。

さっき難波で並んでたこうやが帰りの旅路に入る。

独特の形状と、昼夜を問わず存在感のある前面の幕は、暗い中でも存在感を放っていた。

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