夏暮れる西国 (7) 名残を思う

彼岸近いので土曜に墓参りしてきたのだが、そういや現代日本だと「盆に墓参り→1ヶ月後にまた墓参り」って近接サイクルなのが不思議。今調べたら、そもそも彼岸は修行の意味であって墓参りイベントじゃなかったっぽいと判って納得。時代とともに定番行事の意味合いも変化するんやね。
さて引き続き、南海支線をちまちま乗って回る会について。

先はまだ長い。市駅ですぐ乗り換えて北上し、次の支線と接続するみさき公園に到着。

続いてのターゲットは多奈川線。
既に待機していた電車は、天空やたま電車と同じ 2200 系。ここ以北の3支線で共通運用されているようだ。

ほどなく発車。駅を出て南側から分岐する際に、少々本線と並走する。こっちは各停オンリーということもあって、予算の掛け方の差がくっきり出ている路盤。まあそんなもんやね。

で、ものの数分で到着。多分5〜6分しかかかってない。

こちらが終点の多奈川でございます。
平屋のごくシンプルな駅舎。いわゆる天然バリアフリーというやつで、改札からフラットにホームまで続いてて電車が見える。甲陽園から売店を取ったような形状やね。
時刻に合わせてお迎えに来ていたのだろう、駅前ロータリーの車がすぐ出て行った。

ざっと観たところ、周囲は概ね住宅地。北側は工場らしいが、壁と垣根でよくわからない。よって、ここもまたまっすぐホームに戻る。

ベーシックな終端。いかにも元ホームだったと思しき対岸は、使われなくなって久しいのか緑化が進む。

この日はたまたまカメラを手にした人が他にもいたが、地元の人以外はめったに来なさそうな静かな駅。

そこまでレトロ感満載というわけではないけど、味のある上屋の骨組み。ややエメラルドを帯びたグリーンの塗装は、やっぱり昭和を連想させる。駅名標も、駅番号を後付けする程度で大事に使い続けているようだ。

日中は30分に1本ののんびりダイヤ。乗ってきた電車で折り返そう。

数少ない駅のうち、特に「かつての賑わい」を感じさせたのは深日港。以前は淡路や徳島へのフェリーがここから出ており、臨時改札を必要とするほどの乗降客があったらしい。定期船がなくなって改札としての機能は失われたが、柵だけが今もそっと残されている。

3本目を無事クリアして、さっき観る暇がなかったみさき公園を改めて観察してみる。

動物園・水族館・遊園地を兼ね備えた公園は、駅からすぐの海沿いにある。駅舎も海を意識したデザイン。

テーマパーク全盛期にあって昔ながらの遊園地が廃れ気味な中、ここは比較的好調だとか。駐車場もよく埋まっていた。関西にはひらパーもあるが、生き残ってきた施設にはそれぞれ何かしらノウハウがあるのだろう。我々はそれっぽい雰囲気だけ駅で楽しんで、また次の目的地へ。

なお、みさき公園で改札を出た理由はもうひとつ。市駅でアイスを食べて以来、相変わらず飲食店がぜんぜんなくて、移動を続けるうちに空腹のピークが去ってしまった。せめて糖分だけでもと、当駅そばのコンビニで果汁系の氷菓をかきこんで間を持たせた次第。栄養的にはいけませんね。はい。

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