当世お伊勢参り事情 (12) 極細線路・4

暑くなってきたしライブや遠出も近いんで、髪切ってきた。ここんとこヘアサロン難民状態で毎回店を変えているわけだが、今日の店は担当さんの仕事も丁寧だったし仕上がりも上々な模様。唯一の難点はクレカ使えないことくらいだが、まあそれはそれ。これで流浪の旅が一段落するといいなー。
さて北勢線ですが、今回は沿線撮りのお話。

ようやく動き出した折り返し電車を、すぐ降りる。おそらく北勢線で一番有名な撮影地へは、楚原で下車し、大雑把に言って15分前後の徒歩。
しかし、このあたりからひとつ問題が発生する。前日の参拝時、お参りだからとそこそこ女子らしい格好にした結果、ブーツを履いてきたのが悪かったのか。足を傷めてしまったようで、歩くだけで痛い。これは困った。本来なら勇気ある撤退が望ましいのだろうが、せっかく三重県まで来たんだし、という貧乏根性が勝り、ゆっくり歩くことで撮影続行する方を選んだのであった。

と、そんな残念な話はさておき、どうにか現地到着。本題に入る前に、もうひとつ重要なものを観ておこう。

それは撮影地のすぐ近くにある橋。ただの石橋ではない。

今いるのが「ねじり橋」で、「めがね橋」は撮影地の方。いずれも「土木遺産」に指定されている。

えぇ、ねじれてるんですよこれ。
正式には六把野井水拱橋というこちらの橋。普通は地面と平行にブロックを積むのが王道だと思うが、線路の下を斜めに川や道などが通る場合に採用された工法(通称ねじりまんぽ)により、やたら芸術的な斜めアーチに。これはすごい。

珍しい橋を間近で鑑賞した後、本来の撮影地に陣取り、まずは腹ごしらえ。最初に来るのはさっき楚原で離合した電車になるが、しばらく阿下喜で停まってるから当分来ないし。

素晴らしい晴天。田んぼの向こう、林の手前に「めがね橋」=明智川拱橋が見える。
車1台分くらいの細道に、なぜか同業さんが10人以上。最終的には17、8人ほどになっていたと思われる。いくら連休とはいえ、そんなメジャーでもない(失礼)のに妙に多い。しかしそれもそのはず、実は訪問日の1週間前に中井さんの番組でまさにこの北勢線を取り上げたばかりだったのだ。後で知って猛烈に納得。ちょい前の成田といい今回といい、テレビ習慣がないとたまにこういうことがあるんだよなぁ。

待機すること30分少々。お待ちかねの被写体があらわれた。東員で見かけた HM つき車。

田んぼの風が部分的に収まってくれて、それなりの水鏡に。真っ黄色が緑に映える。

それにしても両先頭車と中間車がいろいろ違いすぎる件。車体長も扉も窓間隔もなにもかも別物なのは、使えるとこだけつないで活かしてるんだなーと考えるとむしろ感心する。

ほどなくして、楚原で行き違いしたお相手の列車も通過。

今度は4両。桑名寄り3両が短いもののようだ。ついでに言うとパンタは阿下喜方1両にしかないのがデフォらしい。

3連アーチをとことこ行く姿を見届けて、この場は撤収。駅へ戻ることにした。

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