産業興隆の息吹あり (8) 荷を運ぶ手段

先週から持ち越しとなっていた「特定の意味で話題のスポット」に無事訪問することができた。ついでに別の意味で有名なスポットを覗いたり、さらに電車でこれまた別の有名地を拝見したりと、よく歩いて充実した1日。ちょっと久々にすっきり。
なわけで昨秋の愛知県ラスト、瀬戸の巻後編。

ミュージアムへ入ると真っ先に登場する、瀬戸蔵もうひとつの目玉。

瀬戸焼の輸送手段としても使われた名鉄瀬戸線・尾張瀬戸駅の旧駅舎と車両の一部が、屋内でありながらかなり本格的に展示されている。さすがに駅舎のほうは現物ではなく当時を模したものだけど、それでも雰囲気はわかる。

モ750形という系列に属する 754 号は、実際に昭和中期頃の瀬戸線で使われていた。種別も行先も看板で掲示する昔ながらの方式。

スペースの都合上であろう、車体長こそ半分に切られたものの、内装は昭和初期のモダンかつ堅牢な車両そのもの。

側面にくっきり浮き出たリベットが特徴的。路線の成り立ちによるものか、車体色が緑というのも名鉄にしては珍しい。

そんな車両が停まる駅構内もまた、昭和の香りが漂う。

大きな箱型の発車案内に、柵で区切られたシンプルな改札。柱を利用してぐるりと設けられた椅子、ローカル活動してると時々見かける形状。

カウンター内にはかつての実物と思われる品々が並ぶ。一方、上の運賃表を兼ねた路線図が古い、と旦那さん。行先の「堀川」とは、栄乗り入れ前に名古屋城のお堀を走っていた時代の駅。

そして力作の外観。この脇に荷造りされた陶器の展示などが配置されているわけだが、電車関係の展示があるとつい視点が切り替わるのは当家の仕様です。

瀬戸へ足を運んだ本来の理由は、実用食器を求めてのこと。ミュージアム見学を終えて物色開始。

瀬戸蔵のショップはデザイン性の高い商品が多く、ガンガン普段使いするには繊細すぎたので、他の店を求めて施設外へ。川沿いには、昔からの街の活気を物語る建物もちらほら。

そんな川を渡ったところに、そこそこ大きな店を発見。おもてに並ぶ大量の品々につられて入ったところ、いい感じの深皿(というより鉢かも)に出会うことができた。メインディッシュの舞台として毎日のように大活躍している。勢いでマグカップもお買い上げ。ねこの絵がかわいく、軽くてすぐ乾く優れもの。

結果として、最寄り駅・尾張瀬戸の真ん前まで来たことになる。ついでにごあいさつ。

いかにもスマートな現駅舎。さっき観てきた再現駅舎の時代から、ちょっとこちら側へ場所を移動したとのこと。

「運ぶもの」の中心が陶磁器から旅客に変わっても、名古屋市内につながる貴重な線路であることには今も変わらない。
こうして見学を終了、帰宅の途についた。家族以外との接触もほとんどなく、それでいて気分転換の目的は達成。今後もうしばらく、おでかけの際にはそういうスタイルが求められていくことだろう。

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