あたらしい旅行様式 (5) 刷新が進む駅・2

寒っ! 昨夜から昼くらいにかけて雨が降り続いたせいか、まるで屋外の気温が上がらず。といっても、本来の10月下旬らしい冷え込み具合がこんなもんだったのかもしれん。そろそろシャワーではなくお湯を張った風呂の出番が増えそうだ。
さて引き続き夏の長崎駅から。

ホームに上がった際、すでに停車していた車両。我々が初めて観る形式だった。

3月に投入されたばかりの YC1 系。命名規則をぶっちぎった斬新な名称は、九州として初のハイブリッドということで心機一転の気概によるものか。

もはや説明不要の水戸岡テイスト全開デザインは、すっかり九州の平常運転となりつつある。そして青い帯の中をよく読んでさすがに笑う。YC=やさしくて力持ち。日本語由来かーい!

独特の外観から、巷では「イカ釣り漁船」というあだ名もあるとか。前照灯がつく方から観ると、なるほどね。

新車がいる一方で、まもなく姿を消すことが旅行前からわかっていたものもいる。ほかでもない YC1 による置き換えの対象、キハ 66。コレ目当てと思われる同業諸氏の姿も見受けられた。

駅で会えるかは運次第と考えていたところ、幸い観ることができた。夕方ラッシュの時間帯に入ったのも幸いしたか。

青地に赤扉の派手な塗装は、もともと「シーサイドライナー」専用色。それでも元が国鉄車だからか、後発の顔触れに並べるとおとなしくすら見える不思議。

当家訪問後にも廃車が進み、在籍数は両手で足りるほどになった模様。今回が最後の対面になる可能性が高い。

それを4番線の切り欠きホームで鑑賞しているうちに、あっちのホームにシーサイドの担当車両が入ってきた。

と思ったら、数少ない国鉄色復刻バージョン。「復刻塗装=引退間際まで粘らせる個体」説が当てはまりそう。

そこへ別のシーサイド塗装をもってきて連結。実際乗らずに言うのもなんだが、おそらく長崎で4両編成は長いほうに入ると思うのよ。それだけ通勤需要があるってことかな。ホームにはぼちぼち乗車待ちの列ができていた。

YC1 はシーサイドにもすでに入り始めているようで、置き換えが進めばこの光景も過去のものに。乗客の立場で考えたらそりゃ新しい車両が快適に決まってるわな。

在来線がこっちに移って半年も経たぬゆえ、新幹線側の工事はまだまだこれから。

時折やってくる特急の向こうには、まだ何も載っていないように見える高架。

新幹線開業は翌々年度内といわれている。いまなお結論が出てないっぽい佐賀のあたりをどうするかはさておき、とりあえず長崎側としては「その日」まであと2年少々。でもきっと鹿児島ルートと同じような展開になるんだろうな。

開通したら「かもめ」はその名をあちらに譲って役目を終えることも充分考えられる。かわいい顔を拝めるのも今のうちかと一抹の寂しさもありつつ、駅をあとにした。

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