あたらしい旅行様式 (6) 宝石を抱く山・1

旅でとても役立つグッズのひとつに「手のひらサイズのチャック袋」がある。主な用途は薬などの小分け。減ってきたので補充を試みたところ、ホームセンターでは見当たらず、見つけたのは駅前の百均。しかも文具の棚。売場の特定に迷う品ってあるよね。
さて夏の長崎、初日終盤は非鉄観光地へ。

アミュと電停の間、車道に面した細長い区画にバス停があり、方面ごとにのりばが分散されている。

市内を走るバス会社は、私鉄の長崎バス(電車とは関係ない別企業)と、都営を除けばここしかないらしい県営バス。
誰がどのバスをどこで待っているのかよくわからんが、とりあえず我々が乗りたい系統の時刻表を掲示してある付近で待つことしばし。やってきた長崎バス4番は、とてつもなく混雑していた。後ろ乗り前降りで 2-1 配置の席がみっちり、ただでさえ狭い通路も立ち客で埋まる。
つーか帰宅ラッシュ真っ最中だよな。なんかその、密度増やしてすいません。でも他に交通手段がなくて。

いずれにせよ、電車もバスも地元の人によく使われているようだ。

わざわざバスでやってきたのは、まだ登ったことのなかった稲佐山をめざしてのこと。なんでもロープウェイのりばがこのへんにあるらしい。案内に従って進むと、想定外の光景が。

神社? うん、完全に神社っすね。半信半疑で鳥居をくぐり、拝観時刻を過ぎて閉じた本殿の前を通り過ぎる。

なんと、実質的に神社の境内と言っても差し支えないようなところに駅が設置されていた。登山系交通のたぐいは過去にもだいぶ乗ってるが、さすがに初めてのパターン。

数年前綺麗にしたらしく、ぴかぴかの駅舎。公式サイトで刷ってきた割引券を呈示し、わずかながら恩恵を受ける。

ロープウェイは平時からおよそ15分間隔での運転。ついさっき出たばかりだったようで、10分ほど待機となる。結果として駅舎の冷房でしっかり涼めたのでよし。

そこそこ新しそうなゴンドラは、E6・E7 等で鉄ヲタにはおなじみの奥山氏によるデザイン。乗ったのは我々と案内係さんだけ。

大きな窓を独占し、徐々に上昇しながら眼下の景色を眺める。

斜面に家だらけの街の形と、少しずつ見えてくる海。てっぺんからの眺めにも期待できそうだ。

数分で頂上の駅に到着した。

眺望スポットとして有名な稲佐山は、もうひとつ重要な役目を担っている。放送電波の送信。関西でいう生駒山ポジションを一手に担っており、テレビやラジオの鉄塔がどーんと立つ。

どうやら NHK と民放でそれぞれ鉄塔を住み分けているようだ。そして、奥に見えるのが目的地の展望台。

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