試される星都 (4) 上野行の夜行列車

確定申告行ってきた。別に封書でもよかったのだが、それとは別に納税地異動届もあったから結局税務署に直接乗り込み。久々とはいえ記入は慣れてるんでほぼ完璧な状態で持ってったから、相談コーナーがすごい混んでる中ほいほいスルーして進むのはある意味気分よかったわー。
さてさて、札幌撮り放題の続き進めますか。

そもそも1日目の夕方を札幌駅で過ごすと決まったのは、ある列車を待ってのことだった。東のものとそっくりな発車案内に、その文字がいよいよ登場。

17:12。北斗星。
かぶらずに撮れそうだったので、対岸ホームへ移動。1本前の列車が去って間もなく、緩いカーブの向こうにヘッドライトが現れた。

とっさのズーム流しがとりあえず1枚的中して安堵。まぁ、本当はもうちょっと高率な方がいいのだが。

首都圏で撮るのと北海道とでは大きな違いがある。なにより重連なこと。

三菱と日立のコンビだった。マスキングして描いたと思われる流星が、なんとなくいい味出している。

一見すると全く同じに見えて、だがよく観ると日立車には窓を埋めたらしき痕跡。そんな機関車の足元では、堅く凍った雪が北国っぽさを存分にアピールしている。

他にも何か札幌発をアピールできる部分はないかなぁと思ったら、あった。それにしても、内側から光を放つヘッドマークを暗い色の車体と両立させるのは結構大変。

いつしか日も暮れて、線路上に屋根のない両端では空が宵の色に染まりつつあった。

もう少し暗くなれば、まさにブルートレインと同様の深い青になるのだろうな。

長いような短いような停車時間。側面の幕を撮りに移動したら、ちょうどそこに素敵なエンブレムが鈍いゴールドに輝いていた。

さあ、そろそろ発車の頃合い。

角度によってはでこぼこが目立つけれど、それでもまだ美しい艶を放ちながら、夜行列車は北の大地に向かって走り去っていった。

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