運び屋たちの週末 (2) 歴史たたずむ

各社一斉にダイヤ改正。当家はというと、今日から走るモノを待ち伏せに梅田へ。3本中2本は無事に確保し、ついでに買い物や散歩などしてきた。気候もだいぶ暖かくなり、全国各地で桜の便りも入ってきたし、そろそろ本格的に春っすね。
さて引き続き2月の東海地方、もうしばらく富田駅からお送りします。

踏切を渡り、そのまま線路沿いを南下して、駅の反対側、東口付近までやってきた。

って三岐の本社ここにあるんかい。
今でこそ貨物しか乗り入れない JR 富田だが、昔は乗り入れ相手が近鉄ではなく国鉄(当時)だったらしい。それならここに立地してるのも納得だわ。いかにも築年の古さを感じさせる、味のある建築物。

東口のすぐ脇は駐輪場になっており、フェンス越しに構内をちょっとうかがうこともできる。

我々が到着した頃からずっと停まったままの、さっき出たのとは別の DD51。中の人がなにやら作業を続けているので、この後出番があるのかな。

ハンドメイド感あふれる安全標識。左右対称、どこから観ても安全第一。地面にも安全ハンコが押されていた。

せっかくなので駅の中にも入ってみることにした。

都会のようなしっかりした改札機は存在せず、跨線橋の途中、IC カードをかざす機械が片隅に設置されているのみ。まあローカル線はこんなもんです。

そして西側の駅舎をホーム側から眺めれば、絵に描いたような国鉄地方路線そのままのフォルムがくっきり現れていてうれしくなるレベル。

東口からの跨線橋には、中ほどに封鎖された階段があるのがちらりと見えた。アレがかつて、国鉄民営化ちょっと前まで三岐が乗り入れていた頃の名残。

ホームもキロポストもそのまま。往々にしてこういう設備は、撤去するのにもお金が要る、という理由でそのままにされることが多いものでございまして。使用停止からはや30年超、このまま朽ち果ててゆくのだろうか。

視線を転じて、そのへんに置いてある貨物車両をウォッチ。

フライアッシュ8両。よく考えたら、走行中の姿は撮ったことあるが、ひまそうにしている様子に立ち会ったのは初めてかも。

ここぞとばかりに全景から細部までじっくり観察するとしよう。

東藤原から出て、碧南市で折り返して帰ってくる、その道筋もちゃんと表記。行きと帰りで積み荷が違う珍しい貨車は、この区間から出ることなく日々を過ごしている。

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