静かな海辺の産業遺産 (1) 日常と祝賀と

かごしま楽しかったよー。本格的な写真整理に入る前に、新しい過去ネタを始めておこう。
今回の話は11月中旬のこと。期間限定のお得なきっぷの存在を聞きつけた旦那さんの提案で、ちょっとマイナーな線へ乗りに行くことになった。

それがこちら、鶴見線。

なんでも開業80周年ということで、その記念フリーパスが出たのをありがたく利用しようという次第。で、鶴見からいきなり扇町まで直接やってきた。

隣接する貨物関係の建物の方が遥かに立派という、実にそっけない駅舎。当然無人。なんか、和田岬の旧駅舎が現役だったらいい勝負な気がしてならない。なのに妙に人が多かったのは、記念パスでクイズラリーに回っていた人々の影響だろう。

大勢の見物客にも動じず、この駅に居着いていると思われるねこはマイペースな様子だった。

しかしなんだこの殺風景な周辺風景は。さすが工業地帯。

せっかくのフリーパス、他にも乗り降りしない手はない。同じ車両で引き返し、弁天橋で下車。

何かと新旧入り混じった上屋のあれこれ。

鶴見以外では基本的に自動改札というものが存在しないようで、かろうじてスイカの簡易パネルが置いてある程度。

これまた小さな駅舎の壁にも、世代まぜこぜな掲示。

そして行き交う人もまばらな駅前。

次の電車が来るまで、ちょっと散歩してみることにした。

ここにはちょっとした車庫があり、引き込み線の奥を覗いたら、さっきと同じ顔の電車がちらほら見えた。もうちょっと近くまで行ってみよっか。

おー、いるいる。一番右のヘッドマークは開業記念のものだった。こっそり奥にいる色違いは南武支線のものだよ、と旦那さん。それにしても、205系とはいえ顔をここまでいじると209系の亜種のようだ。

おっと、ゆっくりしている暇はない。鶴見に戻る電車が出てしまう。

弁天橋で一旦降りたのは、ここ始発の鶴見ゆきがあるのを時刻表で確認したから。この後スムーズに遊び回るには、どうしても戻る必要があったのだよ。

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