新緑のタンゴ (1) 山間部を駆ける
21 May 2015
現代のテレビにはめっぽう疎い(持ってないから)当家だが、昔観たものに関してなら話が弾む。その結果、当時隆盛を誇った番組のテーマソングに脳内を支配されたりするのも、それはそれでオツなもんで。
さてここからは5月連休前半、日帰りながらちょっとした遠出感覚の旅のお話。
もうここらへんは山陰本線のエリア。早速 381 が来た。というか、むしろこうのとりとして運行されているのはこっちの方が多いという話もあったりなかったり。
わりと知られた撮影地らしい。ので線形も整っているが、脇の民家もいいですね。電線が邪魔で構図外になったものの、立派な蔵のある家も散見される。きっと昔からの集落なのだろう。
せっかくなので集落の一部を強調してみる。そこへ来たのは、
うわー。新快速が短ーい。過去の関西在住時代よく世話になった 223(の番台違い)なので、どうしても新快速にしか見えない。が、たった2両。
都心の通勤車と同じ顔した電車が走る、いかにも農村な景色。すごい不思議な気分。
ちょっと移動して、次は上り列車を狙う。
場所は踏切。とだけ書けば普通だが、遮断機も警報機もないいわゆる第4種。
いや、そんなことより問題は足元だった。ちょっと車を置いておける空き地から、踏切までの道。坂を歩いて上る必要があるのだが、この道全体、そして踏切前にかけて、毛虫御一行様がそこらじゅうに滞在しておられる。羽化する場所を求めてか、我々の足元至近に陣取ろうとする者までいて、非常に気を遣うこととなった。
と、そんな虫はさておき。
先に下りが来たので練習しとこう。しかし背後の山、木の種類がまっぷたつでおもろいな。森の成り立ちが一目で判る。
柵もなにもない開放的な斜面を、国鉄色が行く。やっぱ似合うね。
おやつをつまみつつ20分ほど待機したところで、上りの本番。
おっ、287 だ。どうせなら新旧両方撮れたらと思ってたのでよかった。
心地良い青空のもと、のどかな田園地帯をのびのびと走る。それを見届けて、毛虫だらけの道を慎重に戻った。
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