銚子ののぼらない話 (4) 潮騒と鬼門

台風一過の影響なのか、やたら暑かった。10月だというのに半袖 T シャツで出かけたくなるレベル。でもそうすると夕方の風が寒かったりする厄介さ。うーんうーん。
さて、銚電で遊んだ話に絡んでちょっと JR のお話。

以前の銚子旅で、ひとつ懲りたことがあった。いくらグリーン車を駆使しても、18きっぷでスカ線エリアから往復乗り通すのは修行すぎる。ということで、今回はもうちょっとまともな手段。

幸い、東京駅地下で大幅な移動なしに、乗り継ぐことができる。

当駅始発の特急しおさい。255 系。房総系の特急はめったに乗らないので、これは貴重な機会。

千葉方面でビューなんちゃらと列車名につくものはなくなったが、ある意味 JR 東の観光面を象徴するワードであることには違いない。

実際の混み具合を観ると自由席でもよかったんちゃうか的なところはなくもないが、指定をとったのは「特定列車で『えきねっとトクだ値』を使うと4割引で乗れる」という特典に釣られてのこと。
銚子には東京から2時間程度で到着。車窓も存分に楽しみ、ゆとりある往路であった。

さて、復路。目的を全部果たしきってしまい、銚子に戻ってきたのはなんと13時半。

すっかり千葉に馴染んだ 209 系とともに、新人っぽい乗務員さんが訓練の真っ最中。でっかい声できびきびと指差喚呼。いやー、外野から観るとすっごい体育会系やわー。
と、そんな訓練はさておき。帰りの電車まで1時間以上ある。とりあえず一旦駅を出てぶらぶらしていたところ、地元アイテムばかりを扱う銚子セレクト市場というお店を発見。ヒゲタのめんつゆを買ったり、しょうゆソフトクリームを食したりして、まったり時間をつぶした。

で、ですね。ひまなんすよ。ひますぎるので、列車が入線したらさっさと乗って待つことにした。

さっき到着した時にいた E257 が、折り返しで臨時の特急・しおさい82号になる。

LED の表示がだいぶ細かい。というか、つめこみ仕様。

内装の雰囲気は 255 とあんま変わらんけど、座り心地は上々。

そう、本来なら「こうして復路もゆとりある旅程でのんびり帰宅したのであった。おわり」となる、はずだった。
実はこの日、午後から局地的な大雨が発生し、よりによって総武本線=しおさいルートが見事にやられてしまった。席について10分でウヤ決定。しくしくしくしく。
となると、気になる問題がひとつ。トクだ値のきっぷは指定列車しか乗れないのだが、これどーすんの。駅員さん&窓口さんに尋ねた結果、特例で特急券の分だけ払い戻しとなった。あとは残った券を普通に乗車券として使ってくれとのこと。まぁ、自然災害が相手じゃそうなるか。

いや、お代が帰ってきたのはそれはそれでええんですわ。しかしですね。
総武本線使えない。イコール、成田線でちまちま進むしかない。なんという修行。
成田まで戻るだけで、本来のしおさいなら都内に着けちゃうロング所要時間になってしまった。さすがに飽きて下車、エアポート成田に期待して並ぶものの、そっちも壮大に遅延。30分以上待ってようやく座ったグリーン車で、買ったばかりのぬれ煎餅で空腹を満たしつつ、4時間以上かけて帰宅したのであった。
どうも我々、千葉の電車関係には運がないようだ。そういう相性なのか。

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