Sweet 10 Journey (37) 応援の特急車

なぜ月の半ばを折り返したあとから急に忙しくなるのか。それが師走というものなのか。まあ年賀状印刷を延ばし延ばしにしてたのは自分が悪いんですけども、ほかにもあれやこれやとありまして。ともあれ、あと少しがふんばりどころ。
そんなこんなで秋の豪遊ラスト、門司港で最後のお楽しみ。

15時過ぎに門司港駅にいるべき最大の理由。それは、駅に着いて初めて来訪を知った、1本のイベント列車を迎えるためだった。入線時はたいへん混み合っていたので、あとでゆっくり撮ったものを置いておく。

夏の豪雨による運休が続く肥薩線。本来そこを走るためにデザインされた2タイプの特急車両が、活躍の場を一時的に失っている。その2つをつないで週末に1日1往復、ここ門司港から博多まで臨時列車が走る。いつか運行再開の折には、自然豊かな本来のコースでまた乗ってね、というメッセージも込められていることだろう。
そんな列車が入線。ご丁寧にも出発時刻ではなく、その15分前に相当する入線時刻が改札前に掲示してあった。おそらく一定数はこのあと乗車する人たちだったと思われるが、見物客が多かったのも納得。

という、思わぬボーナスが現地で発生したので、恩恵にあずかってじっくり観察してきた。いずれもキハ40系を改造した「いさぶろう・しんぺい」と「かわせみ やませみ」の併結編成。

まず終端側、04年改造の「いさぶろう・しんぺい」。落ち着いた赤系の色は 800 系の帯と同じらしい。車内は基本的にボックス席。

もはや解説すら不要かと思われる、毎度おなじみ水戸岡流。

古い種車をベースに改造するいつもの手法で、さりげなく目隠しなども(裏がトイレと思われる)。

車両はいずれもキハ47。共有スペースを広くとれるよう、片運転台のものを選んで連れてきたようだ。

もう一方の2両、17年に登場した「かわせみ やませみ」。いさ・しんに比べると指定席数をかなり抑えてあり、リクライニングもついてゆったり乗る前提っぽい。

常にコンビを組んで走る設計で、もちろんビジュアルも統一感をもって作られているが、青のかわせみと緑のやませみ、それぞれに趣が異なる。

やませみはビュッフェやショーケースなど共有部多め。かわせみは外向きのカウンター席など眺望に振った環境。

沿線名物を紹介したり販売したりと、観光特化型としての機能が詰め込まれている。

側面の一部にはプレートがつけられており、芸の細かいことに、それぞれイメージする鳥の姿が立体的に配置されている。こういうちょっとしたことで演出される高級感は大事。

かわせみ側しか見えなかったが、運転台側の幕上にもかわいらしいワンポイント。

こうして、旅の締めくくりに選んだ門司港での滞在は、レトロなものとそれを活かして生まれ変わったものに囲まれたひとときとなった。

小倉からの新幹線は九州らしくさくらを選択したが、もはや新幹線イコール移動となってしまっている面は否めないな。あとは粛々と、しお構内にて夕飯のうどんを手早くいただいて帰宅となった。

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