Discover West 2009 (5) 漆黒を纏う大きな主役
22 Aug 2009
28A&51A はあと2ヶ月ちょいの命か…。しくしく。と嘆きつつ、粛々と先週のレポを。
15日の山口は雨。と、どの天気予報も力説するので、広島の宿で即席立案した雨天振り替え企画。この時のわたしは多分、他の誰よりも下準備してない人だったに違いない。
撮影に不要な荷物をロッカーにつっこみ、きっぷを買って在来線改札の中へ。すると、ちょうど茶色の車両が後ろ向きにホームに入ってきた。
他ではなかなか観れないであろう「1等」。
てっぱく展示物で観た以来かもしれない「マイテ」。
機関車に面しつつもひっそり存在感を主張するヘッドマーク。
SL やまぐち号。新幹線ホームにまで筒抜けな汽笛の音は、見物客を呼び寄せる気満々に思えて仕方ない。
勿論、昨日今日の思いつきであるからして、乗車できるはずがなく。わたしの狙いは、1本前の普通列車で先回りして、雨でも平気なように屋根のある駅で撮ること。
普通列車の最後尾は、ちょうど C56 の先端の斜め前あたりにいた。ホームより一段高い車内からカメラを覗いてみると、そこらじゅうを埋め尽くす記念撮影の人垣を一瞬クリアできた。
ほどなく発車。と、車窓を横切る黒い物体。うお、そうだった。C57 との重連運転ってことは調べてきたけど忘れてた。C56 の顔、ちらっとでも撮っといてよかった。
一方、こちらは2両ワンマンのキハ47。高山本線と似たような列車は、山口線を順調に走り、湯田温泉駅に到着。温泉狙いなのだろう、わたし以外にも随分降りる人がいた。
後ろ姿を見送り。しかし、この黄色さはすごいな。
…あれ。ところで。雨止んでませんか。
そうなると駅撮りにこだわる必要はない。駅を出て、近くの踏切へ。構図作ろうと思えば無理矢理できそうだが、オーバークロスしてる道路が邪魔やなぁ。って、歩道あるんならその道路に上がった方がええんちゃうか。
幸い、ちゃんとした歩道がついていた。祖父母&孫2名、っぽい先客さんが線路を見下ろしている。フェンス越しにうまいこと正面から撮れそうだ。線路のほぼ真上に陣取る。
結構遠くのカーブまで、まっすぐ続く線路。しばらくして、そのカーブに黒い物体が現れた。よーし。
上からは黒煙、下からは蒸気。
それをもうもうとなびかせたまま、みるみる接近。
陸橋に最も近づいた時。煙が少しやわらぎ、重連であることがかろうじて判断できそうな状態になった。真正面すぎて客車が全然写っとらんけど、そういうのは沿線でサイドから撮るべきやな。
軽い気持ちで来たはずが、いざ目の前で観たら大盛り上がり。実際に営業運転されている SL って、そういえば一度も観たことなかったかも。こんなに迫力あって楽しいとは。
一緒に観ていたご家族の、主におじいさんと喋りながら駅に戻った。SL 体験させてあげようと思い、往路は買えなかったので復路を買って、この後乗るらしい。ええ話やなぁ。肝心のお孫さんには迫力ありすぎたのか、女の子の方が笑いながら「こわーい」と言っていたのは御愛嬌。
で。雨降らんね。天気が保つことを祈って、新山口に戻ろう。
以前予告した通り、22日は東京で非鉄イベント2本立てのため、ちょっと中断。続きはまた週明けに。
Comments
私もSL撮影は1度、北びわこ号ポニーを撮ったのですが幹線撮影後や貨物の至近距離通過撮影の直後だと速度が遅くてタイミングを外されました。
あの汽笛の音にはしびれるものがありますね。
再びこんばんはです。
帰りに駅の方から汽笛が聴こえて、それだけでテンション上がりました^_^
確かに新幹線とはだいぶ要領が違いますね。遅けりゃ楽勝とは行かないのが難しい所です。
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