電車王国の繚乱 (5) 推進する力・2

先週申請していたパスポートができあがったので受け取りに行ってきた。前回と違って IC チップ入り仕様でちょっと丈夫そう。期限内に何回使うかはわからんけど、ハンコ押してもらう日を楽しみにするとしよう。
さて広島ですが、西条で機関車を観察する会後編。

すっかり陽も沈み、西の空には残照が広がる。山のシルエットも浮かび上がる。いいグラデーションですねぇ。

と、折り返してきて車庫へ帰るタイミングを待つ 67 さんが思っているかどうかは定かでない。

前述の通り、普通列車が結構な頻度で(広島基準)走っているので、その合間にうまいこと回送スジを入れないといけない状況。ホームのない2番線で、ひたすら各停をやり過ごし続ける。

やがて東の空は見事な藍色に。駅舎の明かりを頼りに、しばし人間三脚となってシャッターを切ってみたり。

それにしても寒い。いや、2月だからそこそこ寒いのは承知の上で装備もそれなりには整えておいたのだが、西条のある東広島市というところは盆地である。盆地が寒いのは京都の例を出すまでもない。でもって、先程から陣取っているのは島式ホーム。特に待合室らしきものもなく、冷えた風が吹き付ける中、すっかりぬるくなったホットレモンなど飲みながらの待機。
18時半を回った頃。これで最後にしようと決めた列車がようやく到着した。

エンジ色のコンテナが連なる列を最後尾から押してきたのは、赤い車両ではなかった。

今日もおつかれさま。作業員さんに見守られて静かに停止。

これは単なる桃太郎ではなく、 EF 67・0 番台の置き換えとして投入された 300 番台。1号機デビューは去年だったため、我々が実物を観るのは初めて。しかし帰宅後に従来機と見比べたら、塗装全然違うやないですか。側面真っ青な中に黄線。

まあでも顔だけ観たら完全にいつもの桃さんですね。はい。ただ意外だったのは「吹」の1文字。まさかの吹田所属。ほぼセノハチ専用みたいなもんだと思ってたのでびっくり。

初モノを新鮮な目で眺める我々をよそに、中の人たちは淡々と任務をこなしていた。
そんなわけで寒いしおなかもすいてきたし、そろそろ広島市内に戻るとしよう。この後例によってお好み村へ向かったわけで。

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