神在月の陰陽路 (14) 駆ける大蛇・3

来年の扶養可否についてプチ論争になったのだが、根拠となる帳簿データがどうもあやしい。検証の結果、致命的ミスが数ヶ所発覚。まあ結果的に大丈夫そうだからよかったけど、この手のものを作るときは慎重にやらんといかんね。うん。
さて秋旅3日目、おろち号の見せ場はいろいろございます。

先頭かぶりつきに行ったら、こんなものを発見した。

しまね景観賞。この列車が観光面に寄与した功績は大きかったのだろうな。

といっても「景観」の大半は良くも悪くも、緑に囲まれたふつうの山奥の農村。本当の見せ場はまだまだこれから。

出発から1時間半近く。ここで、途中駅の中では大きい方に入ると思われる出雲坂根に停車する。

数分程度ではあるが、他駅より若干長くとられた停車時間。それを利用して、当駅で旅を終える人以外は「名物」へとまっしぐら。旦那さんも飲みきったペットボトルを手にそちらへ向かった。

その間に、15周年特製ヘッドマークをつけた機関車側から改めて撮っておく。幸い、雨は小康状態へと向かっている。

でだ。名物とは何かというと、この地域に湧いている「延命水」。実に直球な名前なので説明不要感すらあるが、要するに長寿のご利益があるらしい湧き水である。

ビジュアルが非常にまぎらわしいですが中身はれっきとした延命水です。
市販の水とは明らかに口当たりが異なる、実にやわらかな飲み心地。ちょっとは寿命延びたかな。結局、木次へ戻るまでに飲みきった。

旅を続ける乗客が全員戻ったところで再出発。

ここからは鉄道路線的な意味でのハイライトシーン。西管内における最高地点駅・三井野原への道程は、かなりの標高差。そのため、出雲坂根駅を含めて2度進行方向が変わる3段スイッチバックになっている。

この時点で結構な登り坂だが、あんな感じでどんどん登っていく。

しばらく行くと、もうひとつの切り返し地点。ポイント部分はスノーシェルターに覆われている。

ほとんどの人はスイッチバック自体が珍しいという様子で、ポイントの切り替わる瞬間をガン見していた。そして小さなトンネルを抜けると、

今通ってきた線路が全部平行に見える不思議な光景。近場のスイッチバック名所(箱根)ではここまで見通し良くないので、そういう意味ではわたしにとっても充分新鮮であった。

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