神在月の陰陽路 (6) 眺める名物

週に1度は一眼持っておでかけしたいのが性分というもの。今日は思ったよりもましな天気だったので、それなりに季節感を味わう努力をしてきたよ。その話はまた今度として、秋旅2日目移動開始。

まずは各駅停車で行けるところまで行く。というか、乗り継ぎ的に他の選択肢なし。

城崎温泉以北は、しばらく非電化路線となる山陰本線。ローカル沿線によくある風景「現状の1段上をめざす看板」をここでも何度か見かけた。電化がよほど嬉しかったと思われる加古川線の車窓を、ふと思い出した。

前日からちょっと印象に残っていたのが、北部へ来るにつれてどんどん増えてきたあるものだった。

真っ黒な瓦、それに黒い木の板。いぶし瓦に焼き杉板という組み合わせがあちこちにあった。昔ながらの一戸建ての多い地域どうしでないと比較のしようもないが、建築様式は地域の個性を知るひとつの方法になると思う。

城崎でだいぶ観測したかにアイテムであったが、かにカニはまかぜの終点・浜坂までの間、再びかにに出会う。

でかっ! ここが一般的な高さの上屋をもつ駅ホームであることを踏まえて、大きさをご想像ください。なお、「きちゃったね」というと首都圏民には「来てしまった」みたいな響きだが、おそらく「(よく)来てくれたね」的なニュアンスではなかろうかと推測。

元かにカニ終点・香住での光景であった。歓迎どころか「カニ迎」という辺りに全力かに推しを濃厚に感じる。前夜たらふく食った香住かにとは、勿論この香住のこと。

後で知ったのだが、香住が終点でなくなったのには理由があった。列車は進み、その施設に到達。

トンネルを抜けると、ものすごく高い橋梁。遥か下の民家は、席を立ち上がらないと見えない。

そして渡り終わる直前、目の前にぶったぎられた線路と鉄骨が飛び込んできた。いうまでもなく、この切れ端が旧余部橋梁である。

旧橋を一部保存したことで、新しいルートは橋1本分の幅だけ南にシフトしている。

ここで降りて往年の姿を偲ぶ人も結構いたが、前述の通り、乗り継ぎの関係で我々はそうするわけにもいかず。透明板のない状態だったらさぞかし風の影響食らうだろうなーと思いを馳せつつ、そのまま先へと進む。

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