Review – TM NETWORK : DRESS2 / 2014.04.22

なわけで昨日に引き続き音楽ネタですよ。
ファンを始めた当初、CD 屋から過去作を少しずつレンタルしてカセットテープに収めていた(90年代ですから)。それが全然揃ってない段階で、母がクリスマスに買ってきたのが初代 DRESS。つまり初めて入手した TM の CD がアレ。おかげでオリジナルよりそっち版に慣れてしまい、後で原曲の数々に触れて不思議な気分を味わうこととなった。
あれからだいたい四半世紀。まさか「2」が出るとはねー。ボツになった仮タイトル “Information Discovery Report” がどこかで日の目を見ることはあるのだろうか。ではこちらも感想をば。

01. Come on Let’s Dance 2014
既に頭3分だけでインストとしておいしくいただける感。そして3分目前まで何の曲かまったくわからない感。TM としてはある意味ライブの王道。しかし、ドラムの入れ方ひとつで随分印象変わるねぇ。

02. Get Wild 2014
巷でもわりと好評っぽい 2013 からのマイナーアップデート。つまみ操作っぽい音がやや増えた。げわいといえば先日ニコ生で開催された祭りの通り大量にパリエーションがあることで有名だが、ライブ収録でない CD 音源としてイントロのあの連打を大量に入れたのはこの 13-14 版が初かね?

03. Self Control 2014
やっぱ1分半過ぎまで曲わかりません。が、ようやく象徴的フレーズが登場すると、あとはそれを最大限に活かした造り。というか、ほぼそれしかない。他の音がシンプルすぎてびっくり。セルコンの魅力の大半はアレが持っているという自負かね。

04. Be Together 2014
デジタル音色でどこまで歯切れよく、且つなるべくピコピコせずロックっぽくできるかのテスト。たかたか鳴ってるドラムが印象的。て、サビ半分先生がメインなんかい!

05. Just One Victory 2014
昨年ライブでもほぼ原曲ベースだったが、今回も音色を若干いまどき風にして、長めの間奏でちょい遊んでるくらいで、大筋の音譜はほとんど変わってない。今作の中ではもっとも元の面影が残っているかと。逆に言うと、これいじるのは相当難しいんやな。

06. I am 2013
ここで何故か昨年ライブ販売版再収録。当時買いそびれた人が多かったっぽいことに配慮したのかも。他曲と比べてオリジナルからの経年が極端に短いので、劇的というよりはトッピング追加くらいの変化。

07. RAINBOW RAINBOW 2014
イントロから音場の広がりが大変ここちよい中、サビがコードそのままにメインメロディの音程だけ大幅に変更されていて少々驚いた。聴く方としては脳内でついオリジナルが出ちゃう。

08. ACCIDENT 2014
全体的にキー下げたこともあり、思いの外ダークな空気が漂う。結構明るい音色の曲だったんで、それを大幅に覆しに来たなと。歌詞的にはむしろこの方がハマるのか。でも一番驚いたのは、サビ前の英語コーラスが間奏とアウトロに移動したうえ先生節全開になったこと。それで終わられるとインパクトあるわー。

09. 金曜日のライオン 2014
大幅リアレンジは10年ぶりか。低音強めで、トランス全開だった04年版よりさらにクラブ親和性を上げてきた模様。ごくたまに入ってくるギターだけオリエンタル風味である意味目立つ。

10. 永遠のパスポート 2014
概ね攻撃的チューンが多かった中、最後にこれだけ穏やか和やか、コーラスも優しく、アコースティック的ですらある。音色的にフォーパビとまでは行かないが、ほっとさせられる一品。

総評:
これは賛否両論出るのも納得やわ。
個人的好みとしては、随所に先生の遊び心を感じられたので充分アリ。とりわけ古い作品を掘り起こしてうまいこと再解釈した後半(特に07・10)に1票。ライブ定番を取り揃えた前半に関しては、今度のライブはこの路線で行くよ宣言と捉えてもよろしいかと。シングルともども予習は万全にしておくか。

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