空と海との翼には (7) 街の長躯

なんか涼しくなってきたぞ。ちょうど彼岸くらいから。寝具もパジャマも一段あったかくした。やっぱり暑さ寒さも、と言いたいところだが、今日はちと暑かった。こういう気温の上下があるから難しいんだよなぁ。
さて7月九州旅はここから2日め。

そういや今回のお宿の話をしてなかった。

ANA クラウンプラザ福岡。別に ANA で飛ぶからって合わせたわけでもなく、博多駅から徒歩少々の便利な立地が決め手。ゆっくり寝て朝食もおいしくいただいて、いざ出発。

まずは駅で大荷物を預ける。夕方に帰るまでまだまだ行くところがあるからね。

9時過ぎ。駅ビルは幅もあるけど背も意外と高く、ようやく太陽が顔を出す頃。

ここからさらに移動なのだが、ちょっと気になるのりものがある。これを使ってみよう。

駅前のバスのりば。普通の停留所に混じって、黄色い標識が立っている。

BRT。というと「廃線になった電車のかわりにバス」みたいなケースも全国的にはちらほらあるけど、ここの場合は R(Rapid)の意味合いが大きい。要するに「主要駅や大規模施設に速く行ける便」である。改めて観たら市民会館やサンパレスに一発で行けるの、遠征民にやさしいな。というのはさておき、もうちょいしたら来るかなと様子を見に近くの交差点へ。

ってそこにいるし。9:01 の便が少々遅れていたようだ。

まあここで撮っても多分乗れるやろ。せっかくなので撮っておく。

だが立ち位置の選定が甘く、車両最大の特徴がよくわからなくなってしまった。あとでまた撮るか。

とりあえず急いでのりばへ戻る。

他にも乗る人がそこそこいたので、ちゃんと間に合った。ほっ。

空いていた最後方に陣取る。正面顔にバッチリ書いてあった通り、スカニア/ボルグレンの車体。椅子や壁の処理がいかにも欧風。

手すりの付け方とかもヨーロッパでよく観るタイプやな。

そしてこの長さ。1車両あたりのキャパを最大化すべく導入された連節バス、最後尾から運転席までが遠い遠い。もはや電車。

途中停車は渡辺通一丁目のみ。むかーし遠征で泊まったお宿はもうないだろうか。そんなこんなで、所要10分ちょいで天神到着。

さっき座っていた裏のあたりに「全長18m追い越し注意」と書いてある。思ってるより長いからね。

降りて驚いたのは、ここから乗ろうとする人がわんさかいたこと。この先の経路にはホール以外に会議場や港もあるので、なにか催事でもあったのかもしれん。

そんな混雑をよそに、我々は本日最初の目的を達成して次に向かう。

ところで、その天神には「わかってたけど現場観るとなんかショック」な光景もあった。

愛眼ビルしかないー。イムズはどこだコアはどこだ。
現在この一帯は「天神ビッグバン」と称して大規模再開発が進んでおり、上記のような築年の進んだビルは解体となった。そこまで頻繁にお世話になった物件ではないものの、天神の象徴だと思っていたものの一部が消えるというのはじわり寂しいものだ。

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