空と海との翼には (8) 梅の旅人

年度末のツアー参加が無事確定。神戸…ではなく名古屋をチョイスしたのは「キャパがあるから」。2000 人のハコで1日より 3000 人のハコで2日の方が確率高いやん、という旦那さんの助言も功を奏したようです。日帰りもギリ可能やし。
さて7月九州、天神から次のステップへ。

天神といえば、福岡市内におけるもうひとつのターミナル駅がある街。

西鉄さん、今日はお世話になりまーす。

はて、こんな駅だったかしら。高校時代に乗っていてもおかしくないのだが、なんせ物証がなく、ぼんやりした状況証拠のみ。覚えてないなら今回乗るからいいじゃないか精神(乗車歴が曖昧な路線でありがち)で行くしか。

あとで調べたところ、自分が利用したであろう時期の直後に大幅改築が行われていた。じゃ多分この景色は観てないな。

ではさっそく構内へ。もちろん IC カード共通化の輪に入っているので、お手持ちの ICOCA でピッと。

ちょうど大勢の人が降りてきた。4面3線、関西で見慣れた頭端式。だからみんなこっちへ向かってくる。

早々に恒例の終端チェック。当たり前だがロゴはバスとお揃い。

真ん中のホームでは、見えにくいけどホームドアが実験稼働中。JR の協力を得たのかな、と旦那さん。あ、多分それは JR じゃないっす。西日本鉄道株式会社。西日本旅客鉄道株式会社とは違うのだよ。いやまぎらわしいな。

でだ。乗れればどれでもいいというわけではなく、狙っている車両があった。そろそろ来るはず。

お、きたきた。急行太宰府ゆき。

ラピートやらおけいはんやら、妙に関西寄りの広告枠にひっぱられて、どことなく南海なんばのラピート用ホームっぽく見えてきた3番のりばに電車がまいります。

3000 形の1編成にラッピングを施した「旅人」。
1日数本ある太宰府直通の急行のうち、朝の1本だけこの車両が割り当てられている。スケジュール的にもちょうどいい時間帯(9:48天神発)なので、どうせならと狙って乗りに来た次第。

各車両に太宰府関連のいろんな絵柄が描いてある。もちろん道真さんも。

5両編成の中間、3号車にはなぜか縁結びコーナーが。

車内は標準的…と思いきや、標準的な 3000 形にはヘッドカバーがかかっていないことを知るのはもうしばらく後のこと。そして広告枠も太宰府関連。「令和」の説明まである。そういや4年前の春にもだいぶ話題になってたな。

地味なところだとドア内側や路線図も特別仕様。大牟田、意外と遠い。

わざわざ選んで乗るからには、当然めざすは太宰府である。

といっても途中まではとにかく住宅街。自分の中で西鉄はバス屋だと思って生きてきたので、電車のイメージはほぼないのだが、考えてみたら天神まで1本。そりゃ通勤需要めっちゃあるわ。

二日市で折り返す。文字通りのスイッチバック。かつての記憶が合っていれば、当時は直通電車がなく、壁際に立って乗り換えを待ったはず。駅構造はそう変わってないらしいから、あのへんかもしれんな。

終点までは天神からだいたい30分。梅をあしらった、凝った駅名標が出迎えてくれた。

あ、いや駅全体が凝ってんな。赤い欄干に赤い電車がよく似合う。

ずいぶん綺麗な駅舎やなと思ったら、19年1月にリニューアルしていた。…ん、19年? それは実質令和元年なのでは。元号が決まる直前にお色直しでスタンバイ完了とは、なにやら運命的なものを感じないでもないぞ。

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