産業興隆の息吹あり (5) 夢を作る未来

今の家に住み始めてからもうすぐ6年。かつて引っ越しによって結果的に進んだ持ち物見直し大会を、今度は自主的にやろうという話が持ち上がる。課題は自分の机の下(と周辺)なんだよなー。これを機に少しすっきりしたいところだ。
さて昨秋のトヨタ博物館はメイン展示の終盤へ。

展示は必ずしも完全な時系列ではなく、スペースの都合などで多少の前後はある。時代が少し戻って、例のキャデラックと同じ頃。

一見シンプルなように見えるこのボルボ、現在のクルマに通じる重要なアイテムを持つ。

3点式シートベルト。いまや当然の装備、そもそもは同社が特許を公開して広めたのが契機だったらしい。豪華だとか快適だとか、いろんな評価基準に安全の文字が加わったのは、ここが始まりやったんやね。

内側が進化する一方で、外見も時代に応じて少しずつ移り変わっていく。

流れるような形状に相当こだわったであろう、輪郭のほとんどが曲線で作られる時期。

速さと美しさの両立が特に望まれるスポーツカーとして、各社似たような方向をめざすのもわかる。

それが10年ほど経つと、同じようなカテゴリの車両でも丸みは控えめになり、やや角ばったものが散見される。

その傾向は洋の東西を問わなかったようだ。確かに70年代のドラマ再放送とかで見かけるのは、こういうデザインのものが多かったよな。

さて、そろそろ展示車の製造年が当家2人の生まれ年を過ぎた。となると「見覚えあるぞ感」が一気に増す。

ソアラ。いくらハイクラス向けの製品とはいえ、81年の段階ですでにバブルの香りが漂ってくるぞ。色味とか内装とかいろんな意味で。

バブルといえば最盛期に走り回っていたであろうハイラックスサーフ。CM もお気楽な感じのものが流れていた記憶がある。時代が少し後になるけど、隣のエスティマもやっぱり CM をよく見かけた。

と、おおよそ年代順に進んできた中で、最後のブロックは今後拡大していくのかどうか。トヨタとしてはそうありたいところだろう。

ハイブリッドという形で、自動車に電気駆動の概念を持ち込んだプリウス。現行車をすっかり見慣れてしまい、初代がこんな顔やったのを久々に思い出す。

05年の愛知万博でデモ走行が行われていた i-unit ではなく、後継の i-REAL というもの。

電気自動車 i-MiEV、そして燃料電池車 MIRAI。自動車なるものが登場してごく初期にスタンダードとなったガソリン駆動方式も、いつかは過去のものになるのかどうか。

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