都市にうるおいを (3) 空のはたけ

当家はそろそろ夏休みに入らせていただきます。ちょい早なのは混雑回避のため。今年の曜日回りだと、一般的には10〜18がお盆扱いのところが多いと思うんですわ。その前に行動してしまおうという次第。あとは暑さ対策も万全にせねば。
なわけで7月初頭の梅田、ラストは意外な発見の話。

でだ。ルクアの上に何を見つけたかというと。

「天空の農園」。読んで字の如く、要するに新手の屋上緑化である。テレビ番組の企画みたいなことがこんな近場で行われていたとは。
ただし、近場といってもアクセスには若干のハードルが。

農園は14階。エスカレーター等で来れる上限は11階(映画館やレストラン街のフロア)。よって、3フロア分を階段だけで昇ることが要求される。1フロアどのくらいかはビジュアルでお察しください(12階相当の位置で撮影)。という要件のため、11階の階段入口には「軽いハイキングに相当します」「夏は熱中症、冬は凍結にご注意」的な、商業施設にしてはやけに強火の注意事項が示されている。夏に昇るのはあまりおすすめしない。

単にひまだから昇ってみた当家。時折足を止め、壁面に植えられたものを眺めつつ、なんとか到達。

農産物だけでなく花もいろいろと。この時期(7月上旬)は青系の花が一斉に咲いていた。

メインの農園エリアは、ゲートから半フロアほど降りたところに集まっている。

いい感じのきゅうり。

やたら丸っこい品種なのだろう、つやつやのなす。

たくさんなっているししとう。

こっちはパプリカで、

そっちはピーマン。時期がちょうどよかったのか、夏野菜オンパレード。

作物1つあたりの植え付け面積はささやかだが、そのかわり種類は意外と豊富。まだまだあるぞ。

トマトは何品種も並んでいた。

コーンはまだ若いのか、それともちっちゃめの品種なのか。

枝豆もある。なんかラインナップが晩酌の友っぽくなってきたな。

ぶどうは低い木と別に立派な棚もあり、そちらは目の細かい網で囲まれて撮影困難。鳥が食べるほど甘くておいしいに違いない。

ハーブも少々。

そしてゲート手前にはなんと水田まで。酒米とのことだが、ビルの屋上で田植え。いよいよもって何かの番組並やな。水や土を大量に必要とする(=重い)農業を屋上で可能にする方法が、一般的に広まりつつあるのかもしれん。

それにつけても、作物単体だけ観ているとこのロケーションを忘れそうになる。

少なくとも電車がこの大きさで見えるような標高ですから。

梅田のど真ん中に緑地を、と進められているうめきた開発とはまた別のベクトルで、駅ビルの上がこんなことになっているとは。

今年あんまり見かける機会のなかったあじさいを横目に、緑の鑑賞会はお開き。梅雨も明けてないのに暑い1日だった、と言いたいところだが、明けてからの暑さが洒落になってないのでなんだかもう。

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