天狗と水神おわす処 (3) 風すずむ床

水を一切使わずトマトジュースで煮込むカレー、というレシピを旦那さんが発掘してきたので早速試す。料理としては美味い。が、なんか漂うラタトゥイユ感。これは夏野菜を投入してやるべきもののようだ。
さて今月頭の京都、後半は山の向こう側へ。

眼下に車道やエンジン音を感じるようになった頃、「出口」が見えた。

入れ違いで鞍馬をめざす人の姿も。結構大変だからがんばってねー。

というわけで、山を越えた先はもう鞍馬ではなく貴船になる。貴船といえば。

なに、これじゃわからんって? 貴船をはじめとして数ヶ所で夏の名物となっている、いわゆる川床(地域によって多少名称の違いあり)。お高いのは承知で一度行ってみようということになったので、この日の目的地に組み込まれた次第。
どこか空いている店に入ろうと探したものの、場所柄なのかポリシーなのか何なのか、カード使える店が極めて少ない。もしくは団体さんで埋まってる。ようやく両方を満たすところを発見して落ち着く。

両隣の店も同じように床を出し、同じように賑わっている。大人ばかりかと思いきや、老若男女問わず、さらに言えば海外の方もちらほら。

川床、というくらいなので、ここは川。

青もみじとすだれが木陰を作る。だがいうまでもなく、ポイントはそこじゃなくてですね。

川の真上に臨時で作った床だから川床。つまり、食事する席の下は常に水流がある状態。

我々が通されたのはこのようなポジションの席。川上からは水の流れとともに、明らかに温度の低い風がすーっと吹き抜けてくる。川の真上に陣取る、という避暑方法が生まれた理由を体感で理解した。

食事の合間にちょっとだけ足を浸してみたところ、非常に心地よいひんやりした水。ただ地味に流れが速いので、ものを落とさないように注意。

で、お食事である。ちょっとだけ奮発して中くらいのコース(おひとりさま1諭吉くらい)を頼んだところ、実に夏らしいラインナップ。全部載せるときりがないのでほどほどにするが、

はもをチョイスするあたりがとっても関西なお吸い物、

川といえば、の代表格あゆの塩焼き、

そして小さな川魚を含む天ぷら等々、意外と盛りだくさんの内容。すっかりおなかいっぱいになった。つーかフルコースで相当おなかいっぱいになったので、一番お安いコースでもよかったかもしれないと思う小食夫婦。

そんなこんなで、1時間半ほどかけてゆとりをもって品出しされた分、のんびりとした午後の休憩となった。おかげで鞍馬でかいた汗もすっかりひいた。

「仲よし」さん、ごちそうさまでしたー。

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