祝いめでたい魚の町で (3) 変わる漁師町

なんか4月5月は過ぎるのがめちゃくちゃ速かったな(理由は自明)。感想文もだいぶお読みいただいたが、不思議だったのは大阪分だけ桁違いに数字がよかったこと。なんでや。公式情報が少なかったからか、大阪行ってない首都圏の皆様なのか。
さて加太線めぐり、せっかくなので観光っぽいことも。

駅前からの道をしばらく行くと、Y 字の分かれ道に大きな建物を発見。

宮﨑家住宅という大正の物件らしい(登録有形文化財)。角には江戸期からの道標。

読みづらい人にも現代道標があるので安心だ。今向かっている先に神社や港があるのを確認して進む。

加太は港町である。その証拠が、歩くうちに次々とあらわれる。

港としての産業もさることながら、海辺のレジャーといえば釣り。ところどころに釣具屋さんが点在する。

河口に近い川の流れは至って穏やか。目を凝らすと海にいそうな魚の姿もちらほら発見できるのは汽水域ならでは。

漁師町にはたいていねこがいる。ごく短い滞在中、何匹も出会った。人馴れしているのだろう、カメラから逃げる素振りもなし。

やはり大正期のものらしい立派な倉庫を横目に、川沿いを行く。

道はいったん水辺を離れて続く。

静かな住宅街の中、時折いまどきっぽいお店が出現。ここまでの道中でもカフェなどのリノベ物件をいくつか目にした。

海の方へ歩いていくと、船着場を発見。

沖にある友ヶ島へ渡る汽船がここから出るようだ。のりばに入りきれない人だかり。なんでも当日は全便売り切れだった模様。

と、ちょうどそこへその船が到着。島からの便もまた大盛況。要塞の遺構や修験道の聖地など、小さいながらもいろんなスポットが詰まっているようだ。

午後なので漁船はすでに仕事を終えた後。午前中であれば、波止場の鮮魚市も賑わっていたことだろう。

ここまで来たので、もうちょっとだけ歩いてみよう。

海からすぐのところに淡嶋神社。人形供養で有名とのこと。

この海辺、我々にとっては駅からの散策コースの終点だったが、サイクリストにとっては自転車道の終点のようだ。て、スタート地点は銚子かい! またずいぶんと長距離な設定ですこと。

波打ち際越し、いちばん手前に見えているのが友ヶ島(複数の島の総称)。すぐ後ろは淡路島。さすがに四国までは見えないか。

じゃ、そろそろ駅に戻るとするか。

駅から港までざっくり徒歩20分、ちょっと距離があるのは惜しいが、それでも路線が維持できる程度の人口はあるようだ。

少なくとも、神社の例大祭を執り行えるくらいには地域の支えがあったり、

文化財クラスの建物(こちらは現在個人宅)を使い続けられる経済力はあるのだろう。

海とともに暮らしてきた生活スタイルを、波をかき分ける船のような中学校の校章に想像するなどしつつ駅前へ。

ってなんやこの信号オバケは。なんとか見えてるからまあよし。いいのか?

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