田舎ぐらしのリアリティ (7) 色彩を継ぐ
10 May 2016
今日もよく降ったわー。この家での天候バロメーターのひとつに「離陸機の見え方」もあるのだが、なんかもう機影が一瞬覗いたと思ったら雲の中に即つっこむようなひどい状態。あれは乗ってる人も揺れて大変やろなぁ。
さて連休前半のおでかけ、早くも2日め分ラスト。
それはこんなところだった。
辺り一面を埋め尽くす膨大な量の芝桜。
郡上の市街地からだいぶ離れた北東部に、國田さんというお宅がある。そこのおばあちゃんが長年(昭和中期から)1人で地道に育て、亡くなった後はご家族が受け継ぎ、さらにはボランティアで面倒をみる団体まで立ち上げられた結果、こんな広大な花畑ができあがったという。現在は「國田家の芝桜」としてすっかり観光名所になっている。
一番大きなエリアのうち、南半分ほどは見頃を過ぎていたが、こちら北側は十二分に楽しめる状態。
もともと桑畑だったらしい斜面、ほぼ全てが色とりどりの花のじゅうたん。組織的に植えると色毎にきっちり区画を引きそうなもんだが、そうなっていないところがかえって手作り感を強調している。
一段高く植えられているところもあり、間近で花の観察もできる。
芝桜って中間くらいのピンクのイメージが強かったが、ツートンカラーな品種もあるんやね。リボンみたいで綺麗。
とにかくこれだけの物量で観たことが今までになく、しばし圧倒されつつ歩道を巡った。
ちなみに駐車場だが、ほぼ待機なしに近い状態ですんなり入庫できた。ネットで把握できた昨年以前の情報に比べ、キャパが倍以上になっていたような印象。それでも満開の時期ならもっと混んでいたかもしれん。
付近にあるおうち(おそらく國田さんち)の壁に貼ってある解説などを眺めていたら、中から出ていらした方が「今年は10日くらい(見頃のピークが)早かったんですよー」と話してくれた。あとで気づいたが、どうやらその方がおばあちゃんの娘さんだったようで。
で、その時「あっちから観るのもおすすめ」と教わった立ち位置へ。
斜面を一望できる田んぼに水が張られ、見事な水鏡に。近くで観るのとはまた違う味わい。
しかし風が少し冷たいなと思っていたら、ぱらぱらと小雨。そろそろ引き上げるとするか。今後の運営の足しになればと、お団子を買ったり備え付けの箱にわずかながら寸志を納めたりして、この日の撮影は終了。あとは実家でのんびり過ごし、ご近所さんからもらったという猪肉がメインの美味しい鍋をたらふくいただいた。
なお鍋の後、父は地元の集会に出かけていったのだが、えらい時間かかるなーと思ったらどうも一部の議題で紛糾していたらしい。その議題が農業用水の分配とかなんとかだったりするのが、さすが農業地帯である。
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