さくらさくら ’24 醍醐寺編 (1)

さて今年も花見たっぷりしてきた記録つけてくよ。各地(近所含む)の開花状況から判定して4月第1週末がほぼすべてと言ってもいい雰囲気やったんで、土日月と3日連続。さすがに HP 使い切りましたわー。じゃ、まずは土曜の分から。

それは目的地に着く前から始まっていた。

あら綺麗。て、まだ半分も進んでないんすけど。

大阪から快速1本で悠々座って山科まで、昼食挟んで地下鉄に乗り継いで醍醐という駅。

駅舎と一体化したショッピングモールの2階に上がると、東方向へデッキが延びている。それを取り囲む団地の大群。この敷地内が妙に桜多めでして。株分けしてもらったんちゃうか、と旦那さん。

団地や戸建の中を抜けて歩くこと10分。こちらが本日の花見会場となっております。

醍醐寺。過去に来たことはない。京都市内といっても山科伏見方面は中心部から距離があるため、こっちへ来るぞという明確な意思を持ってないとなかなかね。

表玄関となる総門の手前で、さっそく美しいしだれ桜が迎えてくれる。そして門をくぐると景色が一変。

門からまっすぐな道の両岸に一面の桜並木。さながら理想郷の趣である。あとでパンフを観たら、この道の名は桜馬場。なるほど。

この先は3つのエリアに分かれており、一括で共通拝観券が販売されている。直近の列に並んで購入。そこそこのお値段するんで(春期価格で 1,500 円)カード使えて助かった。

ではさっそく、いちばん手前にある有料エリアから行ってみよう。

建物より早く視界に飛び込んできたのは、枝を大きく水平に広げた立派な桜。

太閤しだれ桜といって、秀吉が鑑賞した木の子孫らしい。早咲きタイプで見頃は過ぎていたものの、それでもなかなかの迫力。

そんな桜の奥に立つ、この建物は三宝院。もともと寺の本坊として作られたもので、室内は「特別拝観」枠で別料金。ふむ。

とりあえず庭に立つ桜を眺めていると、建物内を大勢の人が奥へと歩いていく。ん、もしかして思ってたより観れるエリア広い?

検討の結果、観光地あるある「次いつ来るかわからんからついでに入っとけ」を適用してみることにした。

玄関から連なる棟は重要文化財。部屋ごとに異なる襖絵が描かれている。お、これは葵祭が題材。タイムリーやね。

隣接する表書院は国宝。見事な孔雀だ。

さらに奥の建物もだいたい重文。純浄観というお部屋の襖絵は平成期のものながら、実物に負けじと立派な枝ぶりの桜が印象的。

そんな建物の前には、これまたよく整えられた庭園が広がる。

秀吉本人がレイアウトに参加したという話もあるこだわりの空間。島や滝などが配された大きな池を備える。

手前には枯山水も。賀茂川の流速を表すというこの石が、うっかりデニッシュに見えてしまったのは秘密。

そして庭の奥に設けられた立派な門。唐門といって勅使の出入りに使われたもので、これまた国宝。京都はこの手の文化財インフレが起きがちである。

庭の隅には書院の絵を想起させるソテツがあるのもポイント。
とまあ、もとは文化財目的の訪問ではなかったものの、500 円の追い課金をする価値ありと感じる内容であった。

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