欧羅巴幻想曲 II ヴェネツィア、水の都 (6) Hotel Bonvecchiati

午後から雨というので、遅番(?)の旦那さんと一緒に駅まで行って午前中に用を済ます。すると帰宅した途端に降ってきて、その後は断続的に降ったり止んだり、梅雨そのものの天気に。世の中そろそろ夏休みだが、梅雨明けはもうちょい先かね。
さて今日は、本島内で2泊したお宿について。

サンマルコの裏、というと言い過ぎかもしれんが、少なくとも広場からは徒歩3分くらいで着く。そんな好立地にあるのが、今回選んだお宿。

Bonvecchiati さん、お世話になりますー。
ピンクの建物もオレンジの建物も、両方このお宿の棟。当家が通されたのはピンクの側、水路に面していないお部屋。別に部屋からの眺望は求めてないし、街並みなら歩いていくらでも堪能できるんで。

決して広くはないが、必要十分な空間。キャリーカートをしまうのにぴったりな荷物棚(棚板を壁から引き出す方式)も用意されている。トイレと風呂を仕切るガラス扉が外れないように気を遣ったくらいで、概ね快適に過ごすことができた。
と、まるでサンマルコから直接チェックインしたような流れになってしまったが、実際の経過とは異なる。マルコからの徒歩ルートは既出の通りゴンドラ客で混み合っており、大荷物で通るのは難しいと判断。宿を通過してそのままリアルトまで抜け、2系統西回りのふねに乗り直して駅へ戻った。その後、そこそこ混んでいる1系統東回りになんとか乗り込み、リアルトから改めて歩いてきてからのことである。こっちのルートだと徒歩5分強くらいかな。

ところで、天井からぶらさがっているモノが気になりますね。

ここはヴェネツィア。その名に違わず、特産品が惜しげもなく使われている。言わずと知れたヴェネツィアングラスのシャンデリア。ベッドサイドにもおそろいのランプが1つずつ。

部屋だけじゃなかった。階段にはさらにメガ盛り特大版が堂々と提げられている。日中に観れば色とりどりの細工がかわいらしく、

夜になると雰囲気抜群。電灯ではあるものの、ビジュアルは古き良き洋館のイメージそのもの。

他にも共有部にはあっちもこっちも使われている。
後日、ガラス細工の本場に行ってみたところ、シャンデリアの相場は高いもので10万€超え。6桁ユーロの値札なんぞ人生で初めて観たわ。ここのも4桁5桁はするんちゃうか。

そんな豪華な一面を持つこちらのお宿。創業 200 年以上、この島では比較的新しい方かもしれないが、それでも江戸後期からだと思えばなかなかのものだ。

鍵がカードキーじゃなく普通に金属製でも納得。外出のたびに預ける必要はあるけど、部屋番号が超覚えやすくて助かった。

廊下に置いてある家具とかもアンティークなんじゃなかろうか。

そしてこの立地なんで、お値段もそれなりにいたします。それでも踏み切ったのは、街まるごと世界遺産みたいなエリアに、朝から晩までどっぷり浸かってみる経験を買ったから。実際、メストレに泊まって毎日行き来するのも大変そうだし、2泊くらいならこれで正解やったと思う。

小一時間休憩したら、さっそく散策に繰り出そう。

あ、ちなみに、この立地ゆえに日本の旅行代理店のパックツアー対象ホテルにもなっておりまして、日本人の方もたっぷりいらっしゃいます。当家の外出と入れ違いに、ツアーのみなさんがわらわらとエントランスに吸い込まれていった。

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