蒼と翠の若狭路 (3) 湖辺りの絶景

気温の乱高下がえらいこっちゃ。どうも今日の最高気温は朝だったらしく、雨を経てどんどん数字が下がり、そして明日以降は一気に冬だとかなんとか。おいおい。そんな急に来られても身体がついていかんのよ。今夜は暖かくして寝よう。
なわけで9月の福井ドライブ最終回。

せっかくはるばる福井まで来たので、最後にもうちょっとだけ足をのばすことにした。ただ、ここから先は時間との勝負。滝を出たのが15時台後半。間に合うことを祈りつつ北上することしばし、結論としてはギリギリセーフ。

どのくらいギリかというと、利用必須である乗り物の最終出発(16:30)まであと10分。あぶないところだった。
若狭湾の真ん中らへんに位置する三方五湖。その周囲を走る道路・レインボーライン(元有料道路、現在は無料)の道中に、駐車場から山頂へ続く動線が設けられている。急いで窓口へ並び、乗車券をゲット。

乗れるモノはリフトかケーブルカー。待たずにすむ前者を選択して山頂をめざす。

駐車場に到着して10分以内、無事に山頂へ降り立つことができた。

迎えてくれたのはレインボーアイテム。無料貸し出しされているが、その意図はすぐわかった。

虹色の傘をさして写真を撮ろうという仕掛けである。近年のリニューアルに際して映え対応…あ、いや観光促進策をいろいろ導入したようだ。

そんな映えフォトポイントには目もくれず、人間の記念写真は自家用にさらっと撮ってすませ、あとは景色を堪能するのが当家流。園内にはいくつかのテラスが設けてあり、東西南北を広く眺めることができる。

北を観れば青々とした日本海。晴れていればこんなに穏やかで綺麗なんやねぇ、と一昨年の荒れる日本海を思い出しながら。9月とはいえほぼ夏の陽気にしては視程もよく、右手には関西人が日頃お世話になっている発電所らしき建物も。

南面を向けば五湖のうち3つが特によく見える。手前が水月湖、左奥に菅湖、右奥に三方湖。

西の海越しに、まだ高いおひさま。こりゃ夏季は夕暮れなど望むべくもないな(17時閉園)。

あと2つの湖、日向湖(手前)と久々子湖は東側に。

テラスを巡るうちに、若い人を意識した映え設備が他にも出てきた。

なに、メヴィウスの輪とな。瞬時にあの曲を脳内再生し始める大人2名。

そして突然のくつろぎスポット。湖をゆったり眺めるためのこの丸ソファ、というよりほぼベッド、特に予約などは要らないかわりに時間制限つき。備え付けの砂時計を滞在時間の目安にしろということらしい。絵的にはめちゃくちゃおもろいんだが、観るだけにしておく。我々には時間がないのだ。

そう、上りと同じく下りにもまた〆切が迫っていた。最終出発16:50。下る人の行列ができる。

日本海を眺めて下る。とだけ言えば聞こえはよかろうけど、これ地味に怖いっす。特に序盤がかなりの急勾配、体感的には落下に近い。ひー。

もう誰も上ってこないリフトやケーブルカーとすれ違いながら駐車場へと向かう。

こうして束の間の空中散歩を終え、レインボーラインを反対側へと抜けていく。実はこの道路自体も18時で閉まっちゃうんで、そういう意味でもギリギリセーフ。

最後に、途中の展望台にもちょっと立ち寄り、日暮れ前の景色を見納め。日本海側経由の高速で帰途についた。

これまで福井市周辺以外はあまり来る機会がなかったので、今回いろんなジャンルで楽しめてよかった。

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